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JAL犬空輸箱でバリケン禁止(注意!)
Posted on October 22, 2018 at 8:52 PM |
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先日、JAL(日本航空)に仔犬を空輸しようと予約を入れた際に、輸送箱が変更されたことの説明を受けたので紹介する。 変更理由は、バリケンに入れられた犬が空港で待機していたところ、箱を噛んで破壊し脱走し運航に影響が出たことによる。 ●大きな変更点 (1)犬の体重で輸送箱の材質が変更された。 1)体重5キロ未満 ・従来通り「バリケン」等のプラスチック製の輸送箱が可能。 〇 2)体重5キロ以上 ・堅固な金属製の輸送箱に入れる。 〇 ・従来通り「バリケン」等のプラスチック製の輸送箱は禁止。 × 以上の様に変更されているので注意が必要!。。。 尚、ANA(全日空)には、今のところ上記規制(禁止)は無いようだが、JALを乗り継ぐ場合はアルミ製輸送箱でないと引き受けてもらえない。 国内線は、JAL便が多く、ANAは少ないのでアルミ製の輸送箱を購入する必要がある。 しかし、アルミ製輸送箱は中型犬用で5万円と高価である。 以前は、西濃運輸が犬輸送をしていたが、数年前から輸送犬が死亡したことからトラブルとなり、高額な補償金を支払わされたことから、中止となった。 当犬舎も大中小とバリケン輸送箱を多く所有しているが、今後は一切使用出来なくなり、代わりにアルミ製輸送箱を購入するとなると大きな出費となる。 |
まだ残っていたサツマビーグル!
Posted on October 7, 2018 at 10:12 PM |
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昨日、「サツマビーグル」及び「薩摩ビーグル」でネット検索をしていたところ、里親募集と言うコーナーで、何と純度の高いサツマビーグルを発見した。 これが、その写真だ!( 推定3才の牡犬 ) 写真が小さいので拡大するとボケて全体像が見えなくなるので、鮮明な写真並びに本犬の詳細は、下記のネット検索のリンクでご覧頂きたい。 ネット検索を見る場合は右をクリック ネットを見る! 本犬は、愛知県刈谷市で迷子になっている所を動物愛護センターに収容されたようだ。 収容時は、体重が15kg余りでガリガリに痩せいたようでだ。現在は17kgになっているようだが、写真を見る限り未だ凄く痩せている。恐らく、体高58cm、体重25kg余りの大型犬とであったと推察する。凄く痩せていることから迷子になって2週間余りたっていると考えられ、狩猟中に行方不明になったか、もしくは民家のない深山に捨てられたかと思われるが・・・原因は分からない。 50年程前の昔には、愛知県等の東海地区ではサツマビーグルが盛んに飼育されていたことが分かっており、今日発見されても不思議ではない。 本犬も、写真だけで実際は見てみないと判断は出来ないが、かなり純度の高いサツマビーグルと推察する。しかし、茶色の小斑点が少し大きいのが気になるが・・・。 残念ながら本犬は『 去勢 』されており、繁殖には使えない!・・・ 残念である! 尚、本犬は当犬舎で繁殖した犬ではない。5年前にこの様な茶ゴマの小斑点がある仔犬が1頭生まれているが、牝犬であることから断言できる。 【 総括 】 本犬は、当犬舎のテツ号(牡)と同様に、黒色の他、茶色の小さい斑点が体にびっしり入っている。恐らく「樺山系」を継承するサツマビーグルと推察する。 この系統の特徴は、サツマビーグルでは非常に稀な「茶色の小斑点」がトレードマークで有る。体型は大型で大物猟に使われていたと聞く。 猟芸が非常に良かったことからみんなが欲しがったが、オーナーが明治政府の西郷隆盛と同郷(薩摩:鹿児島県)で海軍大将の樺山氏とあって、門外不出となっていた。 しかし同氏が亡くなってからは、使用人の一人が退職金代わりに成犬数頭をもらい受け、地元に持ち帰り猟に使用していたようである。原種は、ハーリア等と言われている。 また、この系統は、生後60日になっても鼻が黒くならずに、白色が残るのが特徴だったと言い伝えが残っている。また、仔犬を選別する際は、身体にゴマ(茶色の小斑点)が入っているか、もしくは鼻に白が残っているもは猟芸が優れていると言う経験から、好んで残していたようである。使用人も主人に見習い仔犬の選別に使っていたと言われている。 ゴマ犬、ハナシロ犬の語源は、どうやらここから出たのではと考えられる。 その後、昭和に入り各地域で固定されていたサツマビーグルの中からバセットが入血された犬は絞り耳で長く垂れ美しかったことから保存会が発足し、盛んに品評会が行われるようになり、現在のサツマビーグルが誕生したと考えられている。 ※ サツマビーグルの誕生秘話は『サツマビーグルのルーツ』をご覧頂きたい。 この頃の毛色は、今も同じで白地に黒班の犬が大半を占めていたが、耳が現在ほど長くなく、逆にクロが多い犬(バセットの血が濃い)は耳が絞り耳で大きく長く垂れ、猟芸(ノウサギ猟)も優れていたので好感された。しかし、このクロ色(白黒タンで黒勝ち)の犬は、中々遺伝継承されなかったようである。 どうやらクロ犬の語源は、愛好家の的(憧れ)になっていたバセットカラーから来ていると推測され、美しい犬の代名詞だったと考えられる。 サツマビーグルの飼育歴約70年の師匠から、仔犬の選別で良く耳にする言い伝えがある。 それは、昔より「 ゴマ、クロ、ハナシロにバカ犬なし!」・・・ もしこの仔犬が生まれたら迷わず残せ!・・・(猟芸は間違いなしと言う意味) 【 解説 】 ●ゴマ犬とは、全身に茶色の小斑点が入っている犬のことである。 100頭に1頭出るか?と言われる幻のカラー(毛色)である。 当犬舎でも今日までに1頭(牝)生まれただけである。 ※ 本特性は、遺伝子しないと言われており、固定は困難と考えられる。 写真は、当犬舎のテツ号。 ※ 本カラーは、ゴマ犬と言われ珍重されて来た。 ※ 素晴らしい猟芸で活躍中 ※ 茶色の小斑点をゴマと呼ぶ。 ●ハナシロ犬とは、前途した「樺山系」の再来と言われており、猟芸は素晴らしい犬が多い。 当犬舎のマリー号、リリー号、アサ号もハナシロ犬で、師匠の勧めもあり自家用として残したが、猟欲の発現も早く、素晴らしいシカ猟犬として活躍している。 但し、ハナシロ犬は、遅くても生後10ヵ月頃迄には、鼻は全て黒くなる。 ※ 優秀な樺山系の繁殖(遺伝継承)は成犬になると全く分からくなるので、仔犬時の情報が繁殖には特に重要である。 この特性も中々固定できない。 写真は、シロハナの仔犬。 ※ 他の仔犬は、みんな鼻は黒くなっている。 ※ 当犬舎も系統繁殖4代目となり、1胎に1~2頭は遺伝継承している。 ※ 過去にも当犬舎以外に3頭飼育されているが、何れも素晴らしい猟芸で活躍中である。 ※ 当犬舎でも自家用にはハナシロを迷わす残すようにしているが、数が僅少。 ●クロ犬とは、全身が黒勝ちの犬のことで、一般の白地に黒班の毛色とは全く異なる。 このことからビーグルの隔世遺伝等と言われがちだが、実は品種改良過程からバセットの遺伝子が大きく関与していると考えられている。 ※ 本特性も遺伝しないと言われており、当犬舎の繁殖でもドン号1頭だけである。 写真は、現在生まれいるマレの仔犬(牝)。 ※ この度は、何とリリーの仔犬(牡)にも1頭生まれている。 ※、仔犬は、異なる系統であり、繁殖は可能である。遺伝継承の有無が気になる。 ※ 将来は、仔犬の両オーナー様の協力の下、是非繁殖してみたいと考えている。 ★もし黒勝ちのサツマビーグルが固定出来れば、サツマビーグル誕生150年史上の快挙となるだろう!。 写真は、マレの前腹仔のドン号。 ※ 本カラーは、クロ犬と言われ珍重されて来た。 ◎ ドン号は、ハナシロ犬でもあり、非常に稀な遺伝特性を2つを有し誕生した。 生後6ヵ月頃よりシカ猟犬として覚醒し、現在は完成犬となっている。 ※ 白地に丸い黒班も美しいが、やはり黒勝ちのトライカラーは光が当たると黒光りし、一味違う美しさが感じられる。 【 後記 】 小生もサツマビーグルの保存(繁殖)をして8年が経過した。 当初、上記した仔犬が産まれた時は、淘汰すべきか否か、心配で鹿児島の師匠に教えを講じた。 一般的に承知しているサツマビーグルは、絞り耳で長く垂れ、鼻は黒、毛色は白地に黒班の三毛(白黒タン)で尻尾はピンと立っていると言うイメージがある。 最近まで、ゴマ犬、クロ犬、ハナシロ犬は雑種扱いするオーナー様も多かった。 小生も丁寧に説明するが、当初は半信半疑で信じてもらえなかった。 そこで、ハナシロ犬に対しては、『1才までに鼻が黒くならなかった場合は売値で買い戻します』と言って納得してもらった思いがある。現在もそうしている。 ゴマ犬の代表は「テツ号」、クロ犬の代表は「ドン号」が当犬舎に居り、ブログ等でその訓練の様子や実猟での活躍ぶりを紹介し、今では『 雑種 』等と言われることも無くなった。 但し、次の犬は淘汰(又は去勢・避妊手術を実施)の対象としている・・・ 狐顔、短耳、赤鼻、巻尾並びに白・黒・茶等の単一色、又は虎毛や長毛等は原種(ハーリア、バセットハウンド、英系ビーグル、フォックスハウンド等)から判断し、雑種の可能性が高いと考えられている。 当犬舎では未だ生まれていないが、躊躇なく「淘汰」する。 最近、プロットやブルーチック、ウォーカー、カラツ、米ビーグル等のハウンドの血液が入った半血(雑種)をサツマビーグルと偽って販売しているらしいが、仔犬を産ませれば雑種は一目瞭然である。 当犬舎では、発祥地鹿児島県での15年に渡る犬見聞、情報収集並びに飼育・繁殖等の実経験から、当該犬の外見を見れば純血サツマビーグルか否かはほぼ判別(断定)することが可能と考えている。 お願い・・・近くでサツマビーグルが居る情報が有れば、是非に当犬舎にご一報を頂ければ幸甚です。 |
特集 サツマビーグルの繁殖(保存版)
Posted on September 17, 2018 at 2:41 AM |
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純血サツマビーグルの保存普及活動を開始し、早いもので8年が経過した。 そこでこの度より、今日までに得た純血サツマビーグルの知見に付き、特集として各項目毎に分類し、情報公開をしたいと考えている。 今回は、第一回目として保存活動に最も重要な「繁殖」につて報告する。 尚、記述は牝犬をメインに記載。 (1)性成熟 1)牝犬 牝の発情は、概ね生後10ヵ月~15ヵ月であり、多くが12ヵ月過ぎに始まる。これは、他のアメリカンビーグル等の生後6ヵ月と比較するとかなり遅い。 しかし、2度目からは6~8ヵ月と他犬種と変わらなくなる。 2)牡犬 生後8ヵ月頃から牝犬に興味を示すようになる。しかし、身体的並びに猟芸が向上過程にあり、この年齢での交配はしない方が良い。 ※ 訓練中の若犬を交配に使うと、稀に牝の尻ばかりを追うダメ犬になることもあるので注意が必要である。 身体も猟芸も完成した2才前後から交配に使用するのがベスト。 (2)交配日 ・牝犬を繁殖に使用するのは、2回目の発情からがベスト。この時期は通常2才程になっており、狩猟犬として身体並びに猟芸も向上し、繁殖に使用できるか否か判断が可能である。 ・発情が始まり交配をする場合は、牝は交配前に駆虫剤を投与する。 ・交配日は、発情の証となる出血を確認した日から12日~15日目に、予め予定していた牡犬と交配する。 ※ 本犬は、とても清潔好きな犬が多く、出血か始まると陰部を綺麗に舐めるため確認が遅れる場合が少なくない。特に土の上で飼育していると確認が遅れ、交配適期を過ぎることが多々見られる。そこで、出血が確認された日を『発情後3日目』と仮定し、10日目(発情13日目)に交配すると上手く行くことが多い。 (3)交配 牝犬も牡犬も初めて交配する場合は、ベテラン犬を選択すると上手く行く。 しかし、中々そう上手く相手が見つからないのが実情である。そこで双方が初めて交配する場合の手法を説明する。 しかし、中々言葉では表現できないコツがあるので、あくまで手順を覚えて欲しい。 ①先ず、牡犬と牝犬を1m余り離して30分ほどお見合いさせる。 ※ お互い尻尾を振って感心を示す動作が見ればお見合いは成功である。 ②牝犬に牡犬を近づけ様子を見る。 ※牝犬が牡犬を激しく嫌う様であれば、「交配は早い」と判断し、後日交配する。 ③交配を始める ※ 暫く様子を見て、牝犬が動き牡犬が上手く乗れない場合は、牝犬の首輪を両手で掴んで固定し、牡犬を助けてやると上手く行くことが多い。 ※ 上手く行かない場合、交配時間は1時間ほどで一旦止め、別々に係留し牝犬の様子を注意深くチェックする。そして30分余り経過し牝犬が牡犬に関心を示す様になれば、再度交配を試みる。 <プロの技> 自然交配が上手く行かない場合、プロの繁殖者は、左手で牝犬の首輪を持って固定し、右手で牡犬のペニスを牝犬の陰部に導き交配させる。これはプロの技で難しい。 ④-1.交配が上手く出来た場合 交配が上手く出来た場合は、ペニスと陰部が結合し後ろ向きの状態で30分~60分余り続く。 ※ サークル内の場合は、双方の引き綱を離し、結合が解けるまで待つ。引き綱の場合は、牡犬を離し、牝犬だけにする。 ④-2.交配が上手く行かない場合 交配が上手く行かなないからと、だらだら交配しないことが重要である。 ※ 牝犬が牡犬を嫌いになり、交配を排除する動きの噛みつき行動が出るような場合は幾ら同居させていても失敗に終わることが多い。 ※ 双方に交配で嫌な印象を植え付けないためにも諦めが肝心である。 ※ 次回は牡犬を変えるか、繁殖のベテランにお願いすることも一考。 ⑤牡牝の結合が解けた場合 牝犬は輸送ケージ等で最低2時間は安静にし、車の移動はしてはならない。 ※ 車でドンドン揺ると精液が膣内の子宮から遠ざかり、最悪の場合は膣から精液が漏れ出し、上手く妊娠できないことが多いので注意が必要である。 ⑥ 以上で交配は終了 (3)妊娠期間 妊娠期間は、交配日を「0日」と数え、62日前後で出産する。 ※ 例外として、58日が1例、64日が1例を経験。 (4)妊娠中の管理 1)妊娠20日まで ・通常通りのドックフードを1日1回与える。 ・犬にもつわりがあり、食欲が減退したり、嘔吐をする場合もある。つわりの嘔吐は連続性がないので疾病と区別できる。 ・この期間は、狩猟や訓練で山に引くと、流産する場合があるので注意が必要である。 ・しかし、朝夕2kmほどの散歩は行う。 2)妊娠20~40日まで ・この時期になると妊娠も安定期になり、車に乗せても問題はない。 ※ 山に引いても問題はないが、激しい運動は避けるべきである。腹部を強打すると流産することも少なくない。 ※ 食欲も旺盛になるのでドックフードを何時もの50%増しで与える。 ・朝夕2kmほどの散歩は継続する。 3)妊娠40日~62日(出産予定日)まで ・お腹も膨れ妊娠が外見からも確認できるようになる。 ・食欲も旺盛になるのでドックフードを何時もの2倍増しで与える。 ※ お腹が大きくなり物理的に一度に多くは食べれないので朝夕の2回分け、更に50日以降は朝昼夕の3回に分けて与えるのがベスト。 ・朝夕2kmほどの散歩は継続する。 ※予定日が近づいてくると、お腹も大きく歩くのが面倒になるが、休みながらでも散歩はさせる。 ※ 運動を止めると胎児が大きくなり、難産になるので注意が必要である。 (5)出産準備 予定日の5日ほど前に産室を用意する。 写真は、当犬舎で使用している産室ケージと木製の産箱 【 産室に使用する用具 】 ●ケージ=約800×1250×850(H)mm・・・トレイ付 ●床敷=ステンレス:650×650mm/5mmメッシュ網…特注品 ●産箱=700×700×200/板厚10mm・・・化粧コンパネを使用 〇ドンゴロス 〇ペットシーツ 〇新聞紙 出産が近づくと、産箱の床をガリガリと前足でかく動作をするようになる。これが陣痛の始まりである。 2)出産 ・出産は、潮の満ち引きと関係が深い。新聞等で「満潮時間」を確認しておく。 ※この時間帯に出産することが多いので目安にする。 ・出産は、母犬に任せるが、時々様子を見る。 ※ 出産時間は、全てを産み終わるのに6時間前後が一般的である。しかし、時に12時間以上かかる場合もある。 ・全て仔犬を産み終わると後産が出る。 ※ これを確認し、出産は終了となる。 ※ 後産は母親に食べさせても良い。 ※ 後産が何日も出ない場合は動物病院を受診する。 ・犬は安産とよく言われるが胎児が大きいと産道に引っ掛かり難産となる。 ※ 難産の場合の処置方法は、別ブログ『 マリー難産の末に無事出産! 』に詳しく記載しているので参照願う。 ◎母親は、出産後3日余りは仔犬の世話で餌を与えても食べない犬も少なくない。この時、先に述べた後産を食べていれば食事をしなくても問題はない。 産後10日余りは、黒い下り物が続くが心配はいらない。 (7)出産数と大きさ ・仔犬は5~10頭である。一般的には6頭前後が多い。 ・仔犬の大きさは、産児数にもよるが、平均6頭の場合は300g前後である。 (8)子育て哺育 1)生後20日まで 生後20日までは、母親任せでよいが、母親の管理が仔犬の発育に左右するので注意が必要である。 ・生後15日目に、母子ともに第1回目の駆虫剤を経口投与する。 ※ 回虫が出る。 ◎母親の食事は、通常の2倍のドックフードを、朝・夕の2回に分けて与える。 2)生後40日まで ・生後20日ころから離乳食「ミルク」を1日3回(朝・昼・夕)与える。 ※ ミルクは、人間のあかちゃん用の「0~1才用」を仔犬1頭当たりスプーン1杯を目安に、約100ccのお湯に溶かして与える。最初は、仔犬の口をミルクにつけ、口の周りを舐めさせると自然とミルクを飲むようになる。 ・生後25日頃からミルクにお湯でふやかしたドックフードをお粥状になるように混ぜて与える。 ◎母親は、この頃から仔犬と居る時間が少なくなる。 ・生後30日頃からは、お湯でふやかしたドックフード(容量ccで1:1の割合)をメインに、少々の粉ミルクを降りかけ、1日に3回与える。 ・ドックフードの量は、仔犬の便の状態を見ながら増減する。 ※ ドックフードの量が多いと軟便又は下痢状となるため減量し、逆に少ないと黒い硬い糞をするので増量する。 ※ 与え過ぎより、少ないくらいが仔犬が元気で成長が良い。 ・生後30日目に、母子ともに第2回目の駆虫剤を経口投与する。 ◎母親の食事は、通常の3倍のドックフードを、朝昼夕の3回に分けて与える。 ※ 仔犬に飲ませていたミルクをスプーン3杯と犬用煮干し(5匹ほど)等を追加し、栄養を補う。 3)生後60日まで 前記2)項を継続する。 ※ ドックフードの量に注意すること(発育に大きく左右する)。 ・生後55日目に、仔犬に第3回目の駆虫剤を経口投与する。 (9)仔犬引渡し 仔犬は、動物愛護管理法により、生後56日以後でないと譲渡してはならないと規定されている。当犬舎では、譲渡日(引渡し)を原則生後60日以後としている。 以上が当犬舎で実施している繁殖方法である。 小生もアメリカンビーグルを35年、サツマビーグルを8年間に渡り、繁殖を行ってきたが、いざ方法を記載するとなると中々表現が難しい。 記載方法で一番猶予しているのは、見る側(読む側)の繁殖経験や予備知識により、どのレベルで書くかが一番苦慮する。 繁殖は、まず実施し、失敗と成功を繰り返し、経験を積みあげるしか方法はないと考える。 上記した内容が初心者にどの程度理解されたか定かではないが、幾らかでも参考になれば幸甚である。 写真は、生後50日目の純血サツマビーグルの仔犬 |
マリーの子育て(その2)
Posted on July 13, 2018 at 10:45 PM |
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本日は、生後30日目になるマリーの仔犬とその子育てを紹介する。 もう通常であれば、仔犬は離乳食をパクパクと激しい勢いで食いつくが、この度マリーが育てているのは3頭と少なく、母親のミルクを当てにしてあまり食べない。 その様子を順に写真で紹介する。 朝5時30分にマリーは運動場に係留し、トイレと食事をさせている。 ① 仔犬はと言うと、お母さんが居なくなったのでキャンキャンと泣く。。。 ② 子犬に離乳食を与える ミルクは、食べるがふやかしたドックフードはあまり食べない。 ③ マリーが産室に帰って来る マリーは、食事がおわると、仔犬が残した離乳食を食べたいために、ウォンウォンと産室に戻せと催促する。10日ほど前までは、仔犬が気になり鳴いていたのだが今はまるで意味が違う(笑) ④ 子犬は、待ってましたとばかり、マリーのお乳に飛びつく ⑤ マリーも仕方なくお乳を子犬に飲ます ⑥ お乳を飲み終わると親子でスヤスヤとお休みタイムとなる。 おわりに 仔犬が3頭と少ないので、ほとんどマリー任せで子育てを行っている。こんな楽な繁殖は初めての経験である。 仔犬が、泣くときは「暑い!以外はほとんどない。。。マリーのお乳を1頭で乳首を3つを独占できる。通常であれは3頭分を1頭で飲んでいる。仔犬も丸々と太って、あまり歩くのも嫌な様である。 しかし、1頭小さい牝仔犬が居る。昼間は暑いのでコンクリート床に産箱を移動しているが、高さ20cm余りの板塀をサラリと乗り越え、犬舎内を元気に探索している。将来の猟野での捜索が思い浮かぶ。昨日も夕方、犬舎に行くと居ないので何処に行ったのか・・・と探していると、なんとお父さんのシロー号のケージで独り寝ているのには驚いた。 毎日、35℃を超える猛暑で、その対策に四苦八苦している。 大型扇風機3台をフル回転させているが、それ以外に12時、15時、17時には犬舎周辺のコンクリートと犬舎並びに運動場の屋根に大量の打ち水を行っている。 因みに、外気温度が35℃になると、犬舎や運動場のコンクリート表面は50℃近くまで暑くなる。打ち水をすると5℃余り低くなる他、運動場に入って来る風はかなり涼しくなる。 尚、外気温度が37℃余り上昇し、運動場の屋根が50℃近くなっても、屋根材の断熱と寒冷紗の効果によって、犬舎や運動場のコンクリート床は約30℃で安定しており、みんなゴロンと横になり、体温コントロールをしている。 猛暑対策には、寒冷紗の設置は効果てき面と言える。是非設置を!!!。。。 |
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