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サツマビーグルのブログ村

Blog

徳島県神山町で見つけた珍しいハンターのかかし

Posted on January 10, 2016 at 9:26 PM Comments comments (1850)
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
純血サツマビーグルの保存普及活動も4年目に入りました。お蔭様を持ちまして本ホームページ「狩猟犬サツマビーグルの郷」も1日に500人以上の方々に見て頂いております。特筆すべきは、全体の60%はアメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ等の海外の方々です。中には保存活動への協力や激励のメールを頂くことも少なくありません。100年前に海外(イギリス、アメリカ等)から日本(鹿児島県)にやって来たハウンド(ファックスハウンド、ハーリア等)が品種改良され「サツマビーグル」として、近い将来本国に里帰りする日もそう遠くないと思います。

さて、本年最初のブログは小生が猟場として40年近く通っている隣町の神山町のかかしを紹介します。当地も御多分に漏れず人口減少に歯止めがかからず過疎化が進んでおります。何とか町を活性化しようと取り組んでいるのが「神山しだれざくら」と「神山かかし」であります。神山しだれざくらは約20年前から町の道路沿いに植樹を始め、現在5600本にも増え、春の満開時には多くの見物客が同町を訪れ賑わっております。
本日紹介します「神山かかし」は約10年前から町興しの一環として当地のお年寄りが集まり製作をしております。最初のうちはお世辞にも素晴らしいとは言えせんでしたが、最近はテーマに即したかかし作りを行っており、全国的にも非常に珍しいと見学者も多くなっております。下記に紹介しますかかしは27年度の狩猟解禁に合わせて制作したハンターのイノシシ猟、山間部の農作業風景であります。


写真①ハンターとイノシシ猟
ハンターと猟犬が3頭の親子イノシシを追いかけている様子。。。
※ 当地はイノシシ、シカ、サルの被害が多く、ハンターへの期待は大きい。




























写真②ハンター
猟銃が実に上手く作製されており本物と間違うぐらいの出来栄えだ!。
※ 材料は竹、発泡スチロール、布切れ等

































写真③山間部の農作業
耕運機で畑を耕している後姿は本物そっくり。。。
※大根、キャベツ、レタスが収穫期を迎えている・・・イノシシに食べられなくて良かった!




























写真④農作業を見守るお爺さん
収穫した大根を抱えて満足そうな実に良い顔をしている。
※ お爺さんの後ろに萱を設置するなど本当の山間部の営みを実に良く観察し作製しているのには脱帽する・・・。


















































純血サツマビーグルのシカ猟 第1報

Posted on November 28, 2015 at 1:31 AM Comments comments (0)
平成27年度の狩猟が解禁となったが、当地徳島はぐずついた天気が続いている。11月15日は、例年通り、猟銃安全指導員として地元警察署の生活安全課員と猟野のパトールを行った。しかしあいにくの雨の為、日曜日の解禁にも拘わらずハンターは少なかった。雨が激しくなってきたので早々に解散となった。

今日は曇り空だが雨は降っていないので、久しぶりにシロー号とマレ号を連れて猟に出かけた。朝7時に自宅を出発し、猟場には7時30分に到着した。場所は、今夏に数多く訓練に通った場所である。ここのシカは追慣れしており、逃避能力も体力もあり、なかなか手ごわい相手だ。GPSマーカーを2頭に装着し放犬した。車から銃を取り出していると早くもシカを起し大声で追跡を開始した。GPS受信機を見ると何時ものコースを追っているが、真っ直ぐに大山を目掛けて猛スピードで追っている。犬との距離は1kmを超えている。暫くはGPS受信機を確認しながら、ゆっくりとタツマ(射場)に向かう。犬の声は全く聞こえない。さてどうするか???。。。2頭は久しぶりの山で元気よくシカを追っている様だ!。
GPS受信機を見るとシカは大きく迂回して大山の頂上を2度3度と回っている。この場所は非常に険しく犬にとって追跡が難しい・・・。シロー号も時折鳴きが途切れては追跡を繰り返している。時計を見るともう40分余り追っている。マレ号はそろそろ体力の限界だろう。。。
しかし、今日はシロー号から約50m程離れているが良く付いている。何時もならいそいそと帰り支度をする頃だが・・・。もう60分も経過している。。。GPSを見ると追跡を諦めたのか2頭がこちらに向かって来る。もしかして???・・・サツマビーグルが良く使うだんまり追跡(主人との距離が離れたら鳴きを中止して、シカの足を止めて反対側に回り主人が居る方向にシカを誘導すること:テツ号のお家芸)をやっているのか???。シロー号も1.3才で狩れない追跡を長くやって来たが、ここに来てやっとサツマビーグルの特性に目覚めたのか?・・・興味津々である。
マレ号は独り別な方向に足が伸びている。。。何か興味を引かれる臭いでも有るのか?。
シロー号はゆっくりとこちらに向かっている。暫くするとシロー号がオーン・・・オーンと何時もと違う鳴き方で超スローでゆっくりとこちらに向かって来る。おかしい・・・何時もと違う。。。
GPS受信機を見ていると距離は200m近くまで来ている。見渡しが良い場所に移動し暫く様子を見ることにする。すると少し上の法面に何かが動いた気配がしたので注意深く見ていると、何とゆっくりと牝シカが歩いている。距離は30m。。。今日は車までの距離もあり捕獲は諦め、急ぎスマホを取り出し撮影する。シャッター音に気付気付いたのかこちらをじっと睨みつけている。さらにシャッターを2回押したらゆっくりと姿を消した。シロー号は何時もの高速追跡を止めてオーンと間隔を空けてゆっくりと追い鳴きしながら私の前に来た。。。やはり先程の追い鳴きを止めて方向転換したのは、シカを主人の方に誘導するための「だんまり追跡」だったのか?。その後シカを見つけると超スローでゆっくりとオーンと鳴いては止めるを繰り返す。。。シカも走るのを止めてイヌの声に注意しながら、近づいてくると少し離れる・・・を繰り返し、私の処まで誘導されて来たのか???。もしそうとしたらテツ号と同じ猟芸である。シロー号を呼び「ヨシヨシ」と頭を撫でてやり引き綱に繋ぎマレ号の帰りを待つことにした。暫くしてマレ号が私の100m近くまで戻って来たとき、行き成り激しく大声を張り上げ何かを起し追跡を開始した。しかし5分程で私の近くに追い回して来た。おかしい!。先程シローが追っていた牝シカと思いきや、なんと2年ぶりに見るノウサギであった!。シカならともかくマレ号の実力ではノウサギの追跡は無理だ!。。。案の定10分程の追跡で大きな口を開けハーハー言いながら私の元に帰って来た。「偉いぞ!ヨシヨシ」と褒めちぎり・・・マレ号も喜んでいる様子であった。
今日は、久しぶりの猟であったが色々な発見があり、非常に楽しかった。
素晴らしい自然と愛犬に感謝したい!。。。シカ猟はこれからが本番である!!!。


写真1.向かって、左がシロー号(1.3才牡)、右がマレ号(10ヶ月牝)





























写真2.シロー号に誘導され(超スロー追跡)、私のすぐ近くに姿を現した牝シカ




































純血サツマビーグルのマレ号の猟野訓練 第3報

Posted on November 1, 2015 at 11:01 PM Comments comments (0)
先月の第2報でエリー号に高速追跡された大シカ牡が茶畑に設置されたシカ侵入防止ネットに引っ掛かり、マレ号が回収するまでの約60分間に渡り激しく鳴き続け、すっかり猟欲発現か?・・・と思われたことを紹介した。
しかしながら、喜び勇んで大シカ牡を独りで搬出したのは良かったのだが、何とその翌日に左尻から膝までの大腿部が痺れており、早速整形外科に駆け込んだら、レントゲンを撮り腰椎が大分傷んでおり、その影響から「坐骨神経痛」になっていると言われ、10日間の飲み薬(鎮痛剤等)を頂いたが、全く効果が無く毎日夜も眠れずイタイイタイ・・・と言うばかりの日々を過ごしていた。こればかりは経験した者でないと分からない痛さである。とにかく痛い!!!。。。どこそこの整体が良いと聞くと迷わず行くが、直ぐにはなかなか治らない・・・。そうこうしている内に私の事を知った猟友がある整形外科を紹介してくれた。症状が以前猟友が経験した症状と良く似ていたので、期待を大にしてさっそくその病院に行ってみた。その病院は先ほどの病院とは正反対に大繁盛しており、診察までに約2時間も待った。その間レントゲンを撮ったり年配の看護師が症状を細かく聞いてくださり、「心配ないですよ!治ります!」と優しく言って頂き、この時ばかりは天使の様に見えた。先生の診察は問診、触診、レントゲン写真を基に図解で丁寧に説明して頂き、「大腿神経痛」と診断され、静脈注射と電気治療を10日間続けた結果、症状は徐々に緩和されて行き、今日では大腿部から膝にかけ僅かに痺れが残るまで回復している。

先生からは20日余り歩いてないので自宅の周辺を無理をせずにゆっくり歩く練習をし、徐々に距離を伸ばし、痛みが少なければ山に行っても良い・・・とお墨付きをもらい、5日前からマレ号を連れて山に入っている。暑かった日々もすっかり涼しくなり、朝夕は肌寒いくらいである。山は本当に素晴らしい・・・。あの激痛時にはもう山に来るのは無理かと諦めもしたが、こうしてマレ号を連れ訓練に来ている・・・この時ばかりは本当に先生とベテラン看護師の顔が目に浮かび、心から感謝の念で胸が一杯になる。ありがとう先生!。。。ありがとう看護師さん!。。。今猟期一番のシカは是非プレゼントします!!!。

さて前置きが長くなったが、約1ヵ月のブランクがマレ号の猟欲にどの様に影響しているのか心配していたが、やはり猟欲は続かず元に戻っていた。
サツマビーグルやアメリカンビーグルもしかり、猟欲が発現したと考えられる時は出来る限り毎日山に入れると10日余りで見違えるように急成長する。この時期になると濃い臭いに遭遇すると獲物を問わずに盛んに鼻を使い、尻尾を左右に大きく振るように反応する。前鳴きがある犬はこの時に第一声を上げる。訓練者にとって苦労が報われる時でもある。。。この様に臭いを取った時は訓練犬が諦めるまでじっと待ってやることが後の自信に繋がり、捜索も次第に深くなり、日を増す毎にやがて起し(獲物を発見)となり、追い鳴きを始めるようになる。こうなればしめたもの・・・。単犬で出来る限り毎日山に引いてやれば、追跡時間も段々に伸びやがて完成犬となる。
現在、マレ号は山入はすっかり出来ており、山で迷うことは一切ない。私の所在を知るための「オ~ン」と鳴くサツマビーグル独特の仕種もしっかり保持している。このサインが来ると20番の空ケースで「ピィ~~」と長吹きしてやると、また安心して捜索を続ける。一旦私の処に帰って欲しい時は「ピィピィピィ」と短吹きしてやると帰って来る。もう狩猟が解禁されても猟の邪魔にはならないだろう・・・。
本来なら(私が大腿神経痛になっていなければ)マレ号は、今頃は単犬でシカを起し30分程度は追跡していただろうに・・・可哀想なことをしてしまった。現在10ヶ月で、もうそろそろ発情が来てもいい頃である。そうなるとまた1ヵ月は山に引けなくなる。
しかし、マレ号の両親は素晴らしい大物猟犬であり遺伝的資質は十分であることから、焦らず名シカ猟犬を目指したい・・・。今猟期に期待している。。。


以下に、マレ号の訓練の様子を写真で紹介する。

●山はすっかり晩秋の様相であり、いよいよ11月15日は狩猟解禁である。




























●紅葉も実に美しい!!!




























●輸送箱でのマレ号・・・10ヶ月になる。。。実に美しいサツマビーグルである!





























●マレ号が何かの臭いに反応し仕切りに鼻をクンクン鳴らしてチェックしているところ。




























●マレ号が山鳥臭に反応しているところ・・・この後10分程捜索。。。





























●マレ号が先導犬のテツ号とシカ臭に反応しているところ。この後シカを起し追跡。。






























純血サツマビーグルのマレ号の猟野訓練 第2報

Posted on October 3, 2015 at 11:25 PM Comments comments (0)
マレ号の猟野訓練を開始して、約1ヵ月が経過した。現在9ヶ月の牝で、体高:45cm、体重16kgとなっている。外見は、大きな頭骨、大きく垂れた絞り耳、胴長で四肢も太くガッチリとした大変美しい牝犬である。
9月の山入れ訓練は、雨や台風等で16日間と約半分に終わった。
当初、山に入れると、尻尾を垂らして怯えていたが、それは数日で解決した。思ったより度胸があったので、3日目からは、じっくりと狩り込んで行くテツ号を先導犬にして山入れを行ってみた。この訓練の目的は、山歩きを学習させることと、追跡犬としての体力と持久力を会得させることである。
訓練の様子は次の通りである。先導犬のテツ号とは運動場で隣り同士でもあり、放犬するとテツの後に付いて山の中に消えて行ったが、暫くするとテツ号がシカを起し追跡になり、高速での走りにキャンキャンと後追いしながら付いて行くが、暫くすると鳴きが止まり、GPS受信機を見ると同じ場所でウロウロしているようである。恐らく大きな谷か、崖などで付いていけなくなり、行こうか行くまいか勇気がいる迷いに遭遇しているようである。30分程するとワォ~ンと不安で寂しそうな鳴き声で私を探している。どの様な名犬でも一度は経験する試練である。これは幸いと・・・20番の空ケースでピー・・・ピー・・・と10秒間隔で吹き続ける。この時、決してこちらから迎えに行ってはならない。もし迎えに行くと迷った時は鳴けば主人が迎えに来てくれることを覚え使いづらい犬になるので注意が必要である。
10日ばかりこの様な日々が続くが、迷った時に鳴けば主人がピーピーと笛で居場所を知らせてくれることを学習する。またこの頃になると体力も付き、訓練当初はブヨブヨしていた身体も引き締まりゴツゴツした筋肉質に変化していることが分かるようになる。こうなると先導犬から離される時間も段々と少なくなり、シカの追跡にもある程度付いていけるようになる。
しかし、この頃の追跡は、未だ猟欲が出ていないために、先導犬の後をキヤンキャンと追いかける所謂「後鳴き」である。
マレ号も今上記したような状況で、山で邪魔にならない程度の山入は出来るが猟欲が未だ発現してなく気をもんでいた。その後、先導犬をアキ号、シロー号と変えて色々な捜索や追跡の仕方を学習させた。
猟欲の発現は、先導犬をエリー号に変えたその日に起こった。エリー号は、父親のハク号譲りの高速追跡の持ちある主でるので、マレ号は全く付いていけないと考えていたが、これも勉強と思い山入した。1時間余り捜索したがシカの臭いが無いので別の山に変えた。するとなんと牡がピイーユー・・・ピイーユーと鳴いているではないか。シカは10月~12月にかけて発情期となり牡が牝を呼ぶ鳴きが良く聞かれるようになる。早速車を止めて、林道をゆっくりと登って行くと、エリー号が立ち止まり高鼻で下から吹き上げて来るシカの漂臭を確認している。居場所を確認できたのか一点を睨んで動かない・・・。するといきなり林道を高速で降り杉山に姿を消したと同時にギャンギャンと特有の追い鳴きになった。マレ号も少し遅れて付いて行く。GPSを見るとなんとマレ号もエリーの高速についているではないか・・・今日はこれが初めての追跡なので体力も十分なのだろう・・・なんて想像しながらGPS受信機を見ていると、10分もしない内に止め鳴きになった。おかしな~・・・あそこの場所は茶畑で池や谷などは無くおかしい・・・暫くするとエリー号は鳴き止み、太い大きな声でウォンウォンと激しく鳴きだした。誰か別に訓練に来ているのか?・・・と思いつつ、現場に行ってみると、なんと大きな牡ジカが茶畑のシカ侵入防止ネットに角を巻き付け暴れているではないか・・・凄い!流石は高速追跡のエリー号ならではの猟芸である。恐らくシカと20mも離れずシカも冷静さを欠いて一目散に逃げ網が目に入らなかったのであろう・・・。自分の縄張りで網の存在は知っているはずなのだが、余りにもエリー号の追跡が鋭かったのか・・・『シカでなく良かったと思う(笑)』。さて、先ほどの太く大きな声は・・・なんと!!!・・・マレ号でした。良い訓練になると思いエリー号を繋ぎ、暫くほっておくことにするが、30分程経っても鳴き止まず、時たま大シカに近づき、吠えこんでいる・・・初めて見るシカに果敢にアタックできる犬はサツマ以外の犬種でも数少ないと思う。マレ号の両親は大物猟の名犬と聞いており期待がもてそうだ!。
大シカは当地の猟友会長に連絡し進呈した。その間、約1時間ほどマレ号は大声で鳴き続けていた。会長さんに褒められたのは言うまでもない・・・。
追伸
会長さんは足が悪く、この大シカの搬出を一人で行ったおかげで、現在腰痛が酷くなり病院と整体に通う毎日です・・・若いと思っていたがやはり年です。9月で65歳になり高齢者の仲間入り・・・町役場から高齢者手帳を送ってきたが気持ち的に受け入れ出来ませんでしたが、今回の件で身に沁みて高齢者を受け入れしなくてはならなくなりました(笑)



写真①

猟場に着いたエリー号とマレ号

この様な林道をゆっくりと登って行くとシカの起し・追跡となる。









写真②

エリー号(上)が林道から吹き上げて来るシカの漂臭をキャッチしたところ。

マレ号(下)は最近山鳥に興味が有りクンクン鼻を使うことが多くなってきたが、シカ臭には関心が無いようである。







写真③

シカが左の石段を駆け下り、どうしょうか迷っているマレ号。

※ これが下りれば山入「合格」。







写真④
 エリー号の高速追跡で茶畑に設置されたシカ侵入防止ネットに角を引っ掛け身動きが取れなくなった大シカ。
 ※ 体長130mm、体重70kg(当地では最大級)




























写真⑤
 上記の大シカに太い大きな声で鳴き込んでいるマレ号

※ シカを回収するまで約1時間余りの間大声で鳴き続けた。猟欲発現か!!!
※ 尻尾をピンと立てて堂々と鳴いていることに注目して頂きたい。




























70年前の貴重なサツマビーグルの写真が見つかる!!

Posted on September 14, 2015 at 6:37 AM Comments comments (0)
この度の写真は、愛媛県西宇和郡伊方町の狩猟グループに譲渡したサツマビーグルを引取りに来舎された3名様の内の水野様より、「戦後間もない頃に私の祖父が飼っていたサツマビーグルの写真です」と言って見せて頂いた。見た瞬間!・・・その素晴らしさに見惚れてしまって声が出なかった。この様な古いサツマビーグルの写真は発祥地:鹿児島でも殆ど無く大変貴重なな資料と言えることから、水野様と写真のお姉様に是非全国のサツマビーグル愛好家に紹介したい旨をお願いしたところ、快く承諾を頂きこの度の公開となった。

さてこの写真のサツマビーグルは何時頃のものかと言うと、一緒に写っている水野様のお姉様が当時2歳で現在は70歳であること、また同犬は外貌から3才ぐらいと推察できることから、約70年前のものと判明した。
終戦当時(昭和20年)は、田舎と言えども食べるもの着るもの全てに不自由しており、写真の様な素晴らしい狩猟犬サツマビーグルを購入し飼育するなど田舎猟師には高嶺の花であり、水野家は地元でもかなり裕福なご家庭だったと推察する。
次にこの犬の由来であるが、お爺様が宮崎県に牛を買いに行った際に現地で手に入れ連れて帰られたようで、当時田舎では珍しさも手伝い大変な評判となっていたようである。また、仕事(狩猟)も大変良かったようだが、残念ながら今日ではその子孫は絶えて居ない。
写真を見ると今日のサツマビーグルと殆ど遜色なく、前肢も湾曲せず真っ直ぐに伸びており、バセットハウンドの入血は未だ無いと推察される。本犬は鹿児島県の霧島地区辺りから宮崎県の名士が持ち込み、その集落で門外不出として大事に飼育されて来たと考えられる。恐らく原種は地犬と英系ビーグルかフォックスハウンドと推察する。
この写真の発見で、現在当犬舎で飼育しているサツマビーグルはよく当時の面影をよく継承しており、遺伝的にも純度の高い犬であることが立証され、保存活動にも一層の取り組み強化を図って行きたいと考えている。

この写真を提供して頂いた水野様とお姉様に心より感謝を申し上げる。

尚、この度当犬舎で譲渡したサツマビーグル「リュウ号×エス号の直仔」は、今後水野様が育てる事になり「70年振りに我が家にサツマビーグルが帰って来たと」大変喜んで頂き、サツマビーグルとの何かの縁を感じる。



写真(左):昨猟期狩猟グルーブで捕獲した巨大イノシシ(写真は水野様)
  ※ 水野様は、お爺様、お父様、ご本人と三代続く猟師の家生まれ、現
    在も元気にご活躍されている。
          また狩猟グループで系統保存している屋久島犬と本川系四国犬
          の流れを流れを汲む、地犬を大切に飼育されている。


写真(中):来舎された狩猟グループの仲良3人組
 ※ 向かって左側より、井上様、稲井様、水野様
  
【特記】 家内の手料理で食事をしながら狩猟話をお聞きした。本当に3名様は仲が良く、お互いに信頼と尊敬の念を持たれており、大切に育てた仔犬も素晴らしいハンターに引き取られ大変嬉しく思っている。
また、稲井様には伊方の海の幸であるアワビとサザエを沢山頂き、家族みんなで美味しく頂いた。


写真(下):70年前のサツマビーグル(年齢は3才ぐらいで牝と推察する)
       ※ 写真の可愛らしい女の子は、水野様のお姉様(当時2歳)


真夏におけるハーレーでの早朝ツーリング

Posted on August 3, 2015 at 1:32 AM Comments comments (0)
四国徳島は連日35℃を超える猛暑日が続いている。
サツマビーグルの早朝訓練も8月末までは休止を決定。。。

昨日は、暫く乗ってない愛車ハーレーのピカピカのクロムメッキもやや曇っているので早速磨き上げ、愛車も嬉しそうであった。早朝にも拘わらず汗でぴっしょりとなり暑つかった。。。犬舎を見るとマレ号が仰向けの状態で気持ちよさそうに寝ていた(笑)。


今朝は、PM25が濃く遠くの山々が霞んで見えるが、また日中は猛暑となりそうである。
早速、愛犬の飼育管理を済ませ、午前中はハーレーでツーリングに行くことに決定。。。
さて、どこへ行くか???。。。暑いしなぁ~・・・そうだ!山にいこう!・・・。山道は日蔭が沢山あり涼しいのでは???。

早速ハーレーのエンジンを始動。セルボタンを押すと・・・オッオッ!・・・調子が今一つ。
気持ちを落ち着かせ、再度チャレンジ・・・ドッドッドッド・・・よかった始動た!(冷汗)
暫く乗っていなかったのでご機嫌が悪かったのだろう!(笑)

イザ出陣!・・・。何時も行っている隣町の「神山町」だ!。。。4駆バンに愛犬を載せ走っている何時もの見慣れた道や風景がまるで違う。。。ハーレーの重低音の排気音が静かな山々に響き渡り何とも爽快である。。。早朝の空気は昼間と違い涼しく、身体に受ける風はバイク乗りしか味わえない。。。素晴らしい朝である!!!。。。

大分標高が高い峠に差し掛かった時、一面霧が出て来て何とも幻想的で美しい光景が目に入った!。日頃見慣れている山々もハーレー目線で眺めると実に美しい!。改めて恵まれた自然の中で狩猟(訓練)をやっているのだぁ~なんて考えながら走っていると・・・・、前方に4頭の雌シカが道路を横切ろうとしてるではないか・・・。車を止めて見ているとハーレーの音に驚きもせずこちらを見ている・・・暫く睨み会いが続いたが、シカはゆっくりと杉山に姿を消して行った。。。この地はまだ犬を入れたことが無かったので次回訓練に来てみることにする。。。
山は夏本番である!!!。朝方の小鳥のさえずりからセミの鳴き声に代わってきた。。。
これから暑さも一段と強くなるので早々に帰宅することにする。途中の谷筋は緑が濃く、台風で水量も増しており至る所で小滝が発生している。車のエンジンを止めて暫く眺めていると、涼しい谷風が身体を通り抜け、何とも贅沢な一時を満喫した。帰る途中「道の駅」に寄って缶コーヒーで一服し帰宅した。
最近日中はクーラーの部屋でテレビの番をしている毎日であったが、今日は本当に贅沢な自然をハーレーで満喫できストレス解消となった。。。

●ツーリングの様子を写真で紹介します。

























































































































純血サツマビーグル「エス号」の子育て・・・仔犬の寝顔  

Posted on July 31, 2015 at 8:49 PM Comments comments (3)
四国徳島は、連日の猛暑で犬舎内の温度も日中は35℃にも達し、業務用扇風機2台はフル運転である。
この暑さではエス号も子育ては大変である・・・。少しでも子育て環境を改善しようと思い、朝10時から夜5時までの間は2時間毎に、犬舎内外のコンクリート面に散水を行っているが、当に焼け石に水の状態である。夕方から朝にかけては涼しく風が有り、昼間の様相とは異なり、みんな気持ちよさそうな顔をして眠っている。。。
仔犬も後3週間もすると全国のサツマビーグル愛好家の元に引き取られて行く・・・。
出来る限りベストな状態でオーナー様に引渡し出来るように一日中仔犬の世話に傾注し、家内に笑われている。。。仔犬は1日100gのペースで順調に成長している。
昨日は、成犬と仔犬の全犬にフィラリア予防剤を投与した。

今日は、皆様にエス号の仔犬の可愛い寝顔を紹介します。
生後40日で今が一番可愛い時期で、それぞれの性格も見え隠れし、将来の成長と猟能を想像し、暑い犬舎に入り汗をかきながら仔犬を眺めております。。。犬バカ日誌?(笑)・・・

●写真の紹介
  ・大きな写真は母親のエス号・・・
   ※ エス号は見てのとうり見事な巨乳の持ち主で、子育ても非常に上手である。
  ・小さい写真は、エス号の仔犬達の寝顔・・・
   ※ 生後40日目で寝顔にも個性が出ている 





































































サツマビーグルの初夏早朝訓練の生レポート 第2報

Posted on July 10, 2015 at 11:49 PM Comments comments (3)
今日は久しぶりに雨が止み、曇りとなった。気温は26℃、湿度は90%と蒸し暑い。
何時もの様に朝6時に家を出発。本日のお供はテツ号とエリー号の2頭である。シローは先日の山入で怪我をし今日は留守番である。

今日の訓練場所は、神山町の大久保地区である。ここは今日が初めての場所である。
6時30分に現地到着。林道と谷が並行して走っているが駐車する場所が見当たらない。少し引き換えし駐車し、GPGドックマーカーを装着し、放犬。
何時もの様にトイレを済ませゆっくりと林道を登って行く。先日から降っていた雨の為、谷の水量が増し、至る所で滝が見られ実に美しい。。。しかし、湿度が高くもうシャツは汗でびっしりとなった。大きいタオルを持ってきて幸いである。この様子では犬も大変と思いきや、エリー号もテツ号もいたって元気に捜索している。シカはどこに居るのやら・・・。初めての場所は勝手が悪い。
犬を呼び寄せ、鉄塔の点検道を登って行くことにする。山が急こう配で登るのも大変である。汗まみれの登山としゃれ込む。しばらくして下の部落が一望できる開けた場所が見つかったので暫し休憩。小鳥のさえずりを聞きなが山々の景色を眺めるのは実に素晴らしい。景色に見入っていると少し上がった杉山でテツ号のウォーンと大きな声で何時もの合図が来たので「ホイ!ホイ!」と大声でOKの合図をすると20秒もしないで追い鳴きとなった。今日は蒸し暑いので追跡も大変だ!。
GPS受信機を見ると、2頭は私が居る前の急斜面を尾根に向かって駆け上がり右側に進路を変え順調に追跡している。暫くはお手並み拝見とする・・・。エリー号も子育てで5ヶ月余りのブランクがあったが山入も大分慣れ元気に追跡している。声が聞こえづらいので少し上の方に登ってみることにする。暫くすると杉山であたりが見渡せる抜群の射場が見つかったので、今後の為にGPS受信機にマークを入れる。
シカもこの蒸し暑さでは逃げるのも大変た!。。。シカでなくてよかったと安堵する(笑)。
このまま逃げて行くと道路に出るが・・・さて!シカさんはどうするか?。2頭は道路に出ているのでシカは道路を横切ったらしい。。。切られた(失った)臭いを一生懸命探している様子がGPS受信機でリアルに確認できる。何時も訓練ではこの時が一番楽しい!。誰が臭いを繋いで追跡に移るか・・・。今日はエリー号が直ぐに繋いでテツも追跡に加わる。この2頭は猟野訓練の最初から何時も一緒に訓練をしていたこともあり、サツマビーグルにとっては非常に珍しくパックで猟が出来る。相性次第では本犬もパックとして狩りができる可能性を2頭に教えられる。。。
さて、もう追跡して15分になる・・・そろそろひと回ししてくる頃であるが、本日の山は大きく急斜面で何時もの様にはいかないなぁ~なんて考えていると(中略)、何と3頭の雌シカの群れがハーハー言いながら案の定私の居る待ち場(射場)に走って来た。何時もの様に大声で「ハイ!」と声がけすると一瞬止まり、私の声を探している。。。猟期であればここで射撃し狩りは終了となる。シカは犬の声を聞きまた急いで逃げる・・・。
本日は少し早いが蒸し暑くこれ以上の追跡は犬が傷む(疲れる)のでこれで終了とする。
エリー号の追跡は本当に速くシカと50m以内で追跡できるが今日はかなり遅れている。やはりこの蒸し暑さで相当疲れている様である。暫くしてテツ号も到着した。ハーハーと大きく口を開けベロからよだれが流れ出している。「ヨシ!ヨ!」と頭を撫で労ってやる。

暫く休憩の後、下山し、車の元へ戻る事にする。雨で道がぬかるみよく滑る。谷は水量が増え流れる音が静寂の山々に響き渡り実に素晴らしい。。。どうにか駐車場まで戻り、GPSドックマーカーを取り外し、車に積んである輸送箱の扉を開けてやると2頭は飛び乗り、定位置で静かに車の発車を待っている。「ヨシヨシ」と声を掛けて車(4WDバン)の扉を閉め、一路帰宅の途に就く。・・・本日のレポートはこれまでとする・・・


●本日の訓練の様子を写真で紹介する。




エリー号が高鼻でシカ臭をキャッチし、居場所を確認しているところ。

まるでポインター顔負けのポーズ。。

本当にエリーはスマート(筋肉質)で美しいサツマビーグルである。






エリー号とテツ号がシカを追跡し、林道に追い上げてきたところ。

本日はここで訓練終了。。。

2頭はまだ追跡したいそぶりをしているが「ダメ!」と一括するともう追跡は止める。

これこそサツマビーグルの何とも言えない利口で賢い真骨頂である。




雨が降り続き、谷は至る所で「滝」がみられる・・・実に美しい!!!
































サツマビーグルの初夏早朝訓練の生レポート 第1報 

Posted on June 23, 2015 at 12:57 AM Comments comments (0)
6月に入り四国徳島も毎日ぐずついた天気で愛犬達は山に行けずにストレスがたまっているようだ。今日は久しぶりに曇り・時々晴れと言う天気予報。朝4時過ぎに起き、山に連れて行かない犬の管理(運動、犬舎清掃、給餌給水等)を済ませ、イザ出陣!!!。
本日のお供は、今や愛犬雑誌「Wan」・ビーグルタイム3月号ですっかり有名になったイケメンの若きサツマビーグルのテツ号と、5月末で子育てを終えたエリー号の2頭。
場所は隣町の神山町の元山地区。当地のシカの被害は著しく、人は柵の中、獣はやりたい放題だ!。。。まるで動物園の真逆の様相(涙)。これではもう山郷では生活できないはず・・・。ハンターは高齢化で減少に歯止めがかからずシカの有害駆除も思うようにはいかないらしい(地元猟友談)

さて、そうこうしている内に早くも本日の訓練場所に到着だ。2頭にGPSドックマーカーを装着し放犬。何時もの調子でトイレを済ませ、後ろ足で土を蹴り上げ、やる気満々だ!。猟期中以外は人通りの少ない林道をゆっくりと散歩がてら運動を兼ねて行っている。2頭は私の前方30~50メートルを高鼻を使いながら進んでいく。見ると2頭が同時に立ち止まり、鼻をピクピクさせている。これは出るぞ!!!・・・と思っていると、例によってテツ号が私の方を見て「オーン」と一声かけてきた。そこで大きな声で「ホイホイ!」と合図をしてやると、足早に杉山の奥に姿を消すや否や大きな声で追い鳴きに変わった。エリー号も妊娠・出産・保育と約5ヶ月のブランクがあったが元気に追い鳴きを行っているようだ!。GPS受信機を見ると私が居る反対側の杉山を追跡している。しばらくはお手並み拝見とする・・・。相変わらずテツ号の追い鳴きは素晴らしい。低く良く響く美しい鳴き声である。一方エリー号はギャンギャンと高く短く切る鳴き声である。スピードはエリー号に軍配が上がる。。。ジャンプとスピードは父親のハク号譲りで、シカも高い段や法面、あるいは谷等々を逃避するが、エリー号はなんの躊躇もなく追跡できる。15分程追跡し声が近くに聞こえるのでGPS受信機を見ると案の定、こちらに向かっている。しばらくするとエリー号、少し遅れてテツ号が大声で林道下をこちらに向かって上がって来る。アッ!シカだ!!!。。。何と雌5頭の群れである。大層疲れているのか私の存在を知るか否かお構いなしで、前方50mの林道を駆け上がりこちらに向かってくるではないか?・・・。流石に10m手前では私を発見し、林道を右側に進路を変え3m近くの高い法面を飛び上がって行くが1頭はジャンプに失敗し転げ落ち慌てているが登れない(笑)。早く逃げないとエリー号に追いつかれるぞ!と思いきや、何と登るのを諦め独り林道下に走って行った。これは面白いぞ!。エリーがどうするかだ!?。。。すぐさまエリー号が林道に上がって来た。林道を前後左右、早足で臭いを取っているが上手く繋げない。すると遅れていたテツ号も追いつく。さぁ・・・どちらが先に繋ぐか見ものだ!。右の法面は3mと高く、飛び上がったのでそこで臭いが途切れているはずである・・・。なかなか繋げないのもうなずけるが?。すると地鼻も得意なテツ号が林道下に逃げたシカの足臭を捉え大声で追跡するとエリー号も同調。その後15分程追跡し、またこちらに回って来た。そして林道を横切るのを確認・・・。本日は孫が来るのでここで待って2頭を回収。
エリー号はブランクも何のその心配をよそに高速追跡したことは素晴らしく頼もしい。猟期中であればここで射撃(捕獲)し終了となる・・・。来猟期も楽しみである。。。
早々に2頭を車に乗せ帰宅する。この分だと孫との約束の時間にも遅れず帰れそうだ!。この僅かな時間でも訓練(又は狩猟)に出かけれる・・・これが人犬一体の狩りが出来るサツマビーグルの真骨頂の猟芸である。
※ サツマビーグルでのGPSドックマーカーは犬探し用では無く、単独猟でのゲームの行方をチェックするのに使用している。GPSがあれば共猟者からの情報が無くても効率的かつ的確にゲームの捕獲が可能である(昨猟期で実証済み)。

以下、本日の訓練風景の様子を写真で紹介する。


写真1.訓練場所に向かう途中の林道。

もう少し登ったところで舗装が無くなる。
ここから犬を放犬しゆっくりと初夏の早朝の涼しさと小鳥の鳴き声を聞きながら進んでいく・・・。
実にすがすがしい気分である。。。









写真2.林道からの眺望

素晴らしい景色だ!!!

これはハンターの特権だ!。。。










写真3.良く手入れされた杉山

なんと美しい!!!

小鳥のさえずりに心が洗われる・・・。









写真4.シカの食害

折角、大事に育てられた杉も根っこの樹皮をはぎ取らられ台無しだ!

シカの食害はいたる処に見られ、シカの生息密度も高いようである。

しかし、ハンターの高齢化等によりシカの有害駆除も進んでいないのが現状である。



写真5.シカ臭を高鼻でキャッチ

放犬後5分足らずで早くも2頭がシカ臭をキャッチする(手前がエリー号、後方がテツ号)。

この後「ヨシヨシ!」の合図で2頭は杉山に消えていくも、30秒足らずでシカを起し(発見し)追い鳴きとなる。






写真6.シカを追跡中の2頭

起こしから約30分程でシカを林道で2度確認!。
シカは疲れいてるのが私にきずかず
前方10m付近まで直進してくる。それも5頭の群れである。
本日は孫がやってくるので後ひと回しで訓練は終了とする。。。エリー号とテツ号はもう少しやらしてくれと言わんばかりの顔で私を見るが「ヨシヨシ!」と頭を撫でてやり車に乗せ帰宅。



<特記>
テツとエリーは共に未訓練で昨年当犬舎にやって来た。その後2頭は毎日早朝訓練を一緒にした為か、本犬種では珍しくパックで狩ることが出来る。しかしこの組合せ以外ではパックにはならず単独で狩りをする。
尚、両犬が当犬舎に来るまでのエピソードは当HPの「サツマビーグルの写真集」を参照。


平成26年度狩猟期間における純血サツマビーグルの活躍

Posted on March 16, 2015 at 12:59 AM Comments comments (0)
当ホームページ(ブログ)をご覧くださっているハンターの皆さん!今猟期の愛犬の活躍はどうでしたか?目標は達成できましたでしょうか。。。
今猟期の徳島県は、昨年に引き続きイノシシとシカの捕獲については1ヶ月延長され、平成27年3月15日で終猟となりました。そこで、今猟期の当犬舎が所有(保存)している純血サツマビーグルの狩猟状況について報告させて頂きます。
ハク号:牡とエス号:牝の2頭でスタートした保存活動も約3年になり、今日では両犬の直仔であるアキ号:牝とエリー号:牝に加えテツ号:牡が入舎し総勢5頭になっております。

今猟期は、アキ号、エリー号、テツ号の若犬3頭を日替わりで連日単独(1頭)で出猟した。3頭は昨年の夏から秋にかけて早朝訓練に励んだ結果、今猟期のスタートは弱冠1.3才の若犬にも拘わらず、単独でシカやイノシシを捕獲することが出来た。しかし、全てが順調とは行かず3頭共にイノシシの牙にかかり負傷した。完治後にイノシシの恐怖心から猟芸が心配されたが、最初は少し山入が悪くなっていたが徐々に自信を回復し、本来の実力を取り戻すにも時間はかからず安堵した。
以下、3頭の猟芸は概ね次の通りである。(小生の狩猟信条は「人犬一体となった単独猟を好む」と言うことから、1頭引きでの狩猟に終始した)

狩猟の様子は次の通りである。先ず車か下ろし、GPSマーカーを付け、「頑張れよ!ヨシヨシ」と頭を撫でてやる。(この時必ず姿勢を低くし犬目線で目を見ながら声をかける・・・を重要視している:猟芸が上達するもしないもコミュニケーション次第である)
スタート時点は何時もの通りトイレを済ませる。そして主人との距離を30~50mに保ちながら、サツマビーグル特有の高鼻でシカ等の漂臭を探りながら進んで行く。濃い臭いをキャッチすると急に立ち止まり、しっかりと臭いの方向を確認する。方向に確信を持つと主人に獲物が居ることを知らせるために「獲物が居るよ!」と言わんばかりに主人の目を見て合図する(テツ号はウォ~ンと前鳴きが出る)。この仕種が出ると「ハイハイ!」と力強く声をかけてやると、一目散に寝屋(約30m先)を目掛けて駆け上がると起し追い鳴きとなる。シカの場合は高速で起され追い鳴きされると寝屋を中心に円弧を描くように1~2度回る習性があり、この時主人はまさに逃走範囲内の中心に居ることになり、捕獲できる場合は殆どが10分以内で勝負が付く。
また捕獲できない場合は、追い鳴きはするが約30分程で追跡を中止し主人の元に帰ってくる(まるで主人から遠ざかると獲物が獲れないのを知っているかの如く堂々と帰ってくる)。また、サツマビーグルは主人との連絡性が非常に良く、何時も30~50mの範囲内を高鼻(漂臭)と地鼻(足臭)を効率的に使いながら捜索し、主人の姿が見えなくなると位置確認のため「ウォン」と一声鳴く犬も少なくない。その時「ホイホイ!」と声をかけてやると、また安心し捜索を進めて行く。この時主人が臭いが無いない!・・・と判断した場合は逆に弾の空ケースで強く「ピッピー・ピッピー!」と吹くと主人の元に帰ってくる。テツ号はまだ臭いに未練がある場合は「オーン」と短く一声鳴くが、早く帰りなさい・・・と更に強く「ピッピー・ピッピー」と吹くと捜索を断念ししぶしぶ帰ってくる。帰って来たら「ヨシヨシ・ご苦労さん!」と声をかけながら頭を撫でて機嫌を取ってやり車の元に帰る。その後は山を変えるか帰宅するかはその日の状況(犬の様子、時間、天気、用事等)で判断している。
狩猟時間は、朝8時頃から昼までとしてる。獲物を捕獲した場合は午後から搬出・解体となる。以上がサツマビーグルの狩猟スタイルであるが・・・あれ!と思う方が多いと思う。
実はサツマビーグルは外見はハウンドそのものであるが、プロットハウンド等のハウンドの様に車から放犬すると自らドンドンと狩り込んで行き、起し追跡をすると言うことは絶対にしない。むしろ猟芸や性格等は日本犬に近い。私は良くサツマビーグルの事を「日本犬がハウンドの衣を纏っている様な犬」と説明している。本犬は飼育しやすく使いやすく、言葉は喋らないが、本当に利口で賢い犬である。
純血サツマビーグルの保存活動も本年で3年目となり、本犬に関する性格や猟芸等の分かっていなかった事柄、或は間違って伝えられていた情報等の多くが明らかになって来た。

【これだけは知っておきたいサツマビーグルの特徴】
本犬は、明治後半のころより狩猟好きの政府高官等が洋行の折に持ち帰ったハウンドを基に和犬との交雑等により約100年と言う長き年月を経て、日本の猟野に適応した人犬一体とした単独猟に適した猟犬として品種改良されて来た。つまり品種改良においてハウンドの外見、強い臭覚力及び追い鳴きは継承するが、他は全て日本犬の特性を残すことに心血を注いできたと推察する。
故にサツマビーグルの欠点として伝えられてきた下記事項は、日本犬の特性そのものであり、単独猟犬にとっては無くてはならない資質と言える。
①捜査範囲が狭い。
  ※ 単独猟では、セルフハンティングで何処までも深く狩り込み、犬が何処に居るのか
     分からないようでは捕獲どころではなく、犬探しに時間を労し狩猟の醍醐味は激減
          する。
  ※ 本犬は、主人の前方30~50mを連絡を取りながらゆっくりと狩り込んで行き、臭い
     が無ければ一旦主人の元に帰る。
  ※ 捜索範囲が狭いのでは無く、犬そのものが主人との連携を重視している。
②追跡時間が短い。
  ※  前途の捜索や追跡は手段であり、狩猟の目的(捕獲)ではない。
     何故なら捜索範囲が広い、又は追跡時間が長い等々より、如何に短い時間で主人
     の前に獲物を追ってくるかが名猟犬の資質であり、追跡時間の長短の是非は何の
     価値もない。
  ※  深追い犬は回収に時間を要し、単独猟にとっては不向きである。
③他犬との協調性がない。
   ※ 本犬は、プロットハウンド等と異なり、他犬が獲物を起し追い鳴きをしても途中で主
     人の元に帰ってくる・・・と良く聞く。それは単独猟犬にとっては極当たり前の資質で
     あり何の問題もない行動と言える。
  ※ グループ猟ならいざ知らず、仮にも単独猟で他犬と協調したならばトラブルの原因と
     なり必要性はない。
④シャイな犬が多い。
  ※ 本犬は、主人に忠実で警戒心が強い。よく本犬はシャイ(臆病)な犬が多いと言わ
     れて来たがそれは間違いで、警戒心とシャイが混同され伝えられている。本犬は1
     才を過ぎて購入すると3~4日間一切食事を摂らない犬も少なくない。逆にシャイな
          犬は餌を放置しておくと朝が来ると食べている。このことからも明らかな様に、警戒
      心とシャイは全く異なり、餌を摂らないのは前主人への忠誠心とも言える。
⑤頑固な犬が多く使いずらい。
    ※ 本犬は、利口で賢い。つまりこの様に言われて来た所以は、恐らく主人が犬とのコ
     ミュニケーションを取る努力もせず、朝夕の運動もしないで繋ぎっ放しで、主人を信
     頼できないための反抗行動と考えられる。一旦信頼を失うと取り戻すのに時間を要
         する。現在1才を過ぎても仕事をしないと言う理由から買い戻した若犬がいるが、大
         事にして数多く山に引いてやると2ヶ月余りで素晴らしいシカ猟犬に完成している。
    ※ 本犬を叱るときは絶対に叩いたりしてはいけない。益々警戒心を抱くようになり、利
     口で賢い本犬は主人を無視するようになる。完成犬を買ったのに全く仕事をしない
           等と言うケースは正にこの事に起因することが多いと推察する。
本犬は、上記の様な特徴を良く説明せず販売されたため今日の絶滅に繋がっている・・・と言う地元(鹿児島)ハンターの意見にも同意できる。

最後に、この素晴らしい日本固有の獣猟犬:サツマビーグルについて、今後とも引き続きホームページや狩猟雑誌等を通じ情報公開し、同犬の保存と普及に努めて行きたいと考えている。今日ではこの努力が認められ、昨年は狩猟雑誌「けもの道:6月号」、今年は愛犬雑誌「Wan:3月号」に当犬舎の保存活動が取り上げられ、全国のハンターや愛犬家にサツマビーグルの存在が知られるところとなり、メールや電話での励ましや是非飼育したい等々を頂き、このことは今後の保存・普及活動へのエネルギー源となり嬉しく思っている。
今猟期で思い出に残る猟果を写真で紹介し筆を置くことにする。

    ① エリー号の大物シカ猟果                 ② テツ号の大物シカ猟果














       ③ アキ号の大物シカ猟果            ④  テツ号の大物イノシシ猟果