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サツマビーグルのブログ村

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狩猟犬サツマビーグルのリリーちゃん訓練記 第2話

Posted on September 16, 2017 at 9:27 PM Comments comments (0)
今日(9/17)、四国徳島は台風18号の接近でどんよりした天気です。

一昨日、シロー号と山に行って来ましたのでその様子を報告します。

朝7時に犬舎を出て、山には7時30分に到着。今日は曇りで気温は23℃と涼しい。
早速、車から降ろされ首にGPSドックマーカーを装着してもらい放犬される。続いてシロー号も・・・。シロー号によろしくと・・・口元にベタベタと寄りそうも・・・何の反応もなし?。シロー号は「お前はどこかにうせろ!」と言わんばかりに堂々として遊んでもらえない・・・。
シロー号は、ゆっくりと後ろ足で二三回土を蹴った後、トイレを済ませ、小走りに林道を前進して行く。遅れてはならぬ!とばかり後を付いて行く。アサ号と異なりシロー号の捜索はゆっくりとしている。この分では今日は楽勝で付いていけると思うが・・・。するとシロー号が林道下から吹き上げて来るシカ臭をキャッチ・・・。動かず鼻をピクピクさせながら1点を見ている。私も真似をしてみるが何か分からない?。するとシロー号がシカの居場所が確認できたのか大きな声で「ウォ~ン」と鳴くや、ご主人が「ホイホイ!」と掛け声をかけると、臭いの元を目掛けて猛突進!。すぐさまウォンウォンと大きく良く響く鳴声でシカの追跡を開始・・・。私は何が起こったのか分からない???。暫く声を聞いていると楽しそうなので、シロー号が下りて行った後を付いて行くが、シロー号は尾根を越えてもう追い鳴きは聞こえてこない・・・。
仕方なくシロー号の後を付けて登って行く。暫く行ったところで、何か黒いものが雑木の中を走って行った!。早速そこに駆けよってみると以前鹿児島で先導犬のチコ号と追っていたタヌキの臭いだ!。足早に臭いを付けていくとタヌキを発見!。オンオンと追い鳴きを開始・・・。約10分程追跡をしたところで岩穴に逃げ込まれてしまった。早く出てこいとばかり同じ場所で鳴いているとご主人が心配して私の元に降りて来ました。私が鳴くのを止めようとしないので、仕方なく綱に繋がれ元の林道に戻り、シロー号を待つことに・・・トホホ!。

待つこと30分余り・・・シロー号の追い鳴き声がこちらに向かって来る。綱を離せと強く引っ張ってみるがご主人は知らぬ顔・・・。シロー号の鳴き声に耳を傾けている。暫くするとシカが50m先の林道に姿を現し、ゆっくりと横断しようとしている。シロー号は中速で追跡し、更に主人が待っている場所が近づくと追跡スピードを落とすと言う賢い狩りをする。その為かシカはシロー号の鳴き声を聞きながらゆっくりと逃げて来ることが多い。
シカが林道を横切ろうとした時、ご主人はシカを目掛け、「ホイ!」と大声を出すと、シカは一瞬「何だ!」とばかりにこちらを睨みつけた。何時もだとここで銃声が鳴るのだが今日はスマホの写真シャッター音が「カチャ!」。。。そしてシローを回収するためにその場に急ぐ。何か臭いがするが?。するとシローが追い鳴きしながら帰って来たので綱に繋ぐ。未だシカを追いたいとハーハー言いながら放せ!とばかり綱を強く引っ張るが、ご主人が腰を落として「シローよ ヨシヨシ!」と頭をナデナデすると、シロー号も追跡を諦めた。
私は放してもらったがシカ臭に反応しないので本日の訓練は終了となった・・・(涙)。

しかし、今日は少しだがタヌキを追い鳴きしたのでご主人は大喜びでした(笑)。
また、次の報告を楽しみに待ってて下さいね。。。

今日の訓練の様子を写真で紹介します。

写真① タヌキを岩穴に追い込み鳴いているリリー号
約10分程の追い鳴きであったが、山入り猟欲もまずまずの様である。







































写真② シカを追跡中のシロー号
約2ヶ月ぶりの山入りでお疲れの様である。




































写真③ 林道に姿を現した牝シカ
約50メートルの距離であるがご主人のスマホは1700万画素らしく、切り取って拡大してもまずまずシカは確認できる。
因みにみ動画は4Kらしく、ユーチューブも綺麗と褒められている。






































狩猟犬サツマビーグルのリリーちゃん訓練記 第1話

Posted on September 6, 2017 at 1:13 AM Comments comments (0)
私の名は、純血サツマビーグルの『リリー』と言います。
先ず私の紹介からさせて頂きます。生まれは鹿児島県です。父親はギン号、母親は亡き名シカ・イノシシ猟犬のリュウ号直娘のベル号です。生後6ヶ月で徳島にやって来ました。

実は私・・・、本来なら青森県のオーナー様の下に行く予定でしたが、猛暑にて2区間以上の空輸が中止となったことから、急遽ANA便で鹿児島空港から大阪伊丹空港に送られてきました。そして空輸が再開される10月まで当犬舎(徳島)でお世話になることになっていました。しかし、ご主人が私の素晴らしい性格と体躯に着目し、青森のオーナー様に電話し、是非当犬舎で飼育させてほしい旨を懇願したところ、ブリーダーがそこまでおっしゃる素晴らしい犬ならば私が飼うより是非サツマビーグルの保存に役立てて下さいと快諾を頂き、当犬舎でお世話になることになりました。運命を感じます・・・。

このコーナーは、今まで「アキ号」「マリー号」が一人前のシカ猟犬になるまでの訓練の様子が紹介され、今では立派なシカ猟犬になっていると聞きます。
私は大きなプレッシャーを感じていますが、先輩犬に負けないよう訓練に励みますので応援程よろしくお願いします。また、お便りもお願いしますね。
私の記事が兄妹犬等の訓練の参考になれば嬉しいです・・・。

徳島に7月27日にやって来て、1ヶ月余りになります。鹿児島にも10頭程のサツマビーグルがいましたが、当犬舎も大家族でみんな優しい先輩犬ばかりで直ぐに意気投合しました。本来、サツマビーグルは警戒心が強く、主人や同僚犬と仲良くするまでには少し時間が掛かるらしいですが、私はアメリカンビーグルの様なフレンドリーな性格でご主人様も驚いておられます。

さて前置きが長くなりましたが、9月に入り四国徳島は朝夕はとっても涼しく過ごしよいです。そこで昨日、先輩のマリー号と一緒に徳島の猟場に初めて行って来ました。

朝6時に犬舎を出て山には約40分ほどで到着しました。この山は、先日ご主人様が愛車ハーレーで山間ツーリングの途中で村人(85才の元猟師)から教えてもらった場所らしいです。今はシカが多く獲る者も居なくなって農林業への被害も多く、是非獲ってほしいと頼まれ、林道や山道等も詳しく教えてもらったらしいです。

早速、車から降ろされGPSマーカーを首に装着し放犬されました。久しぶりの山入りでとても嬉しく100mダッシュ・・・。続いてマリー号も放犬されると2頭で追っかけっこです(想像にお任せ・・・笑)。約30分余りでマリー号が追っかけっこをしなくなり、何か臭いを取りながら林道を下へ下へと急ぎ早に降りて行くようなので、遅れてはならぬと私も付いて行きました。そして谷から上山に全速力で駆け上がっていくと、何と大声を出してどんどん山奥に走って行きます。私は何が何だか分からないままに遅れまいと一生懸命マリー号の後に付いて行きましたが岩山で見失い、暫くマリー号の足跡をクンクンするも臭いは取れず、30分程探しましたが分からず、独りぼっちで怖くなり思わず『ご主人様はどこですか~?』とウォ~ンと大きな声で叫びましたが反応なし・・・。益々寂しくなりワンワンと連続で鳴きを試みましたがこれも反応なし・・・。これは困ったと思っていたら、何とマリー号がシカを追ってワンワン鳴いて来ましたので、これぞとばかりに猛ダッシュでマリー号に合流し、その後20分余りシカを追跡し、ご主人様が待つ林道をシカが横切ったところでマリー号は回収され、訓練終了となりました。山は23℃前後で涼しいのですが、走ると汗だくで息が止まりそうでした。ご主人に谷川に連れて行ってもらい、腹いっぱいお水を飲みました。

ご主人は、腰を下ろして『リリー偉いぞ!』と言いながら優しく頭をナデナデしてくれました。しかし、体力の無さに痛感・・・。今後は、焦らず急がずしっかりと基礎訓練に励んで参ります。
では、今日はこの辺で失礼します・・・。次回の報告を楽しみに待っていて下さいね!。


以下、今日の訓練の様子を写真で紹介します。


写真① 放犬後マリー号と100mダッシュと追いかけっこをしている私・・・
毛色が白っぽいのがマリー号、黒班が多いのが私(リリー)です。






































写真② マリー号がシカを追跡しているのに遅れまいと付いて行く私・・・
もう運動不足でヘトヘトとです。。。






































写真③ マリー号のシカ追跡に付いて行けず疲れて座り込む私・・・
休憩しているところをご主人に見つかりました。。。





































写真④ 杉林の中に出来たシカの通い道(獣道)
この様子だとこの山のシカ生息密度は相当に高いと推測されます。




































【訓練ポイント】
私は、鹿児島では5才になる名ウサギ猟犬のチコ号と一緒に山入りしていました。
今日は初めての山の下見と私達ちの運動を兼ねて山入りしました。
これからは、基礎訓練を徹底的に行うようになります。
今日の動きを見て山歩きは合格点を貰いました。今後は、山で逸れた場合にも自分の足臭を辿って帰って来ることや空レースでの呼び戻等を学習します。
猟期が始まるまでには足手まといにならないようにしっかりと基礎訓練に励みます。

ご主人様の希望としては、シカ猟犬は沢山いるので、私はノウサギ猟犬にしたいらしく、10月になると鹿児島からチコ号が先導犬としてやって来るらしいです。チコ号は足が速くないので大好きです(笑)。

50年前のサツマビーグル

Posted on July 19, 2017 at 10:31 PM Comments comments (0)
本日は、昭和30年頃から鹿児島県下の一部有力な元士族等によって開催されるようになった品評会について紹介する。
現在の残されている純血サツマビーグルの起源は、正にこの品評会がきっかけとなり品種改良が積極的に行われた結果、固定されたと言っても過言ではない。
このサツマビーグル誕生秘話等についての詳細は、小生が15年前にまとめ投稿した『サツマビーグルのルーツ』を参照されたい(資料/リンク集に掲載)。

この写真を見ても分かるように、現在当犬舎で系統保存しているサツマビーグルは当時の面影を色濃く残しており、純血種あることを裏付ける貴重な証拠(写真)となっている。

以下の写真は、昭和40年頃に開催された品評会で優勝したサツマビーグルである。
当時は、「サツマ」と言われていた。

写真(1) 小型部門の優勝犬

※ 体高が40cm未満

ノウサギ猟犬として好んで飼育されていたが、アメリカンビーグルの導入により、雑種化が進み、絶滅して行ったと考えられている。

小生は、昭和50年頃から狩猟スタイルが大きく変貌し、「狩らせる犬から楽しむ犬」に変わって行ったことが飼育数激減の大きな主因と考えている。




写真(2) 中型部門の優勝犬

※ 体高:40以上~50cm未満

最も標準的な犬で、小物から大物まで幅広く使用され、一部のブリーダーがこの種の犬を数多く繁殖し販売したことから、全国に広まった。

写真の犬は、今日のサツマビーグルに大きく貢献したと言われている大変有名な名犬である。

仔犬の値段は、当時のお金で5万円と大変高価であったようだ。



写真(3) 大型部門の優勝犬

※ 体高:50cm以上

惚れ惚れする見事な体型である。

大物猟犬として一成を風靡し、鹿児島県下の他、全国各地でこの直仔や系統が飼育されたが、プロットハウンドが導入され、その役目は終わったと言われている。10年ほど前までは、一部の熱心な愛好家によって残されていたようだが、その後の消息は分かっていない。

大きいものは体高が60cmを超える犬も居た様である。



日本国内における純血サツマビーグルの現状

Posted on June 22, 2017 at 12:11 AM Comments comments (0)
2017年(H29)6月22日現在の日本国内における純血サツマビーグルの現状は、下記の通りである。
尚、下記の調査結果は、日本狩猟犬サツマビーグル保存会員が飼育しているものであり、会員外の飼育については除外している。

●飼育頭数は71頭である。雌雄の割合は牡8対牝2となっており、遺伝的に牡化の傾向が認められる。

●使用区分は、狩猟用と愛玩用の二通りで、割合は8対2となっている。
狩猟の用途は、多い順にシカ猟、イノシシ猟、ノウサギ猟、クマ猟となっている。

●分布は、北は北海道、南は鹿児島まで幅広く飼育されており、国内47都道府県の内25道府県で飼育されている。

●飼育者の年齢構成は、20代、30代、40代、50代、60代、70代、80代と幅広いが、多くは65才以上の高齢者となっている。

【今後の課題】
飼育者の高年齢化か認められる。また、近年は報奨金(イノシシ・シカ等への捕獲金)が交付されるようになり、猟犬を使って行う銃猟が著しく減少し、ワナ猟に転向するものが後を絶たない。サツマビーグルの保存活動を開始した10年前とは行政の取り組みも大きく変化し、銃規制も強化されている。更にハンターの高齢化に伴いグループ猟も激減し、猟犬を飼育する大義も無くなってきている。犬の里親募集の最大組織「ペットのおうち」で検索しても猟犬(プロットハウンド、ブルーチックハウンド等)が保健所に収容され里親を探していることも少なくない。
この様な状況下、今後純血サツマビーグルの生き残り(保存)を図って行くことは非常に困難を極める。今後は、狩猟犬としてだけでなくコンパニオンドック(愛玩犬)として普及していくことは避けられない状況と言える。

幸いにも全国で飼育されているサツマビーグルの平均年齢は3才弱と若く、繁殖適齢期を迎えていることから、今後飼育頭数の増加が期待できる。しかし、それには増加する仔犬を受け入れる愛犬家が必要となり、本犬の更なる普及活動のレベルアップが鍵となることは言うまでもない。

今後注視すべき推進事項としては、以下の2件が必要と考えている。
第一は、本犬に関するタイムリーな情報の発信と共有化を図り、より多くの愛犬家に本犬に対する正しい知識を共有してもらう取り組み(努力)が重要である。
当犬舎も当ホームページやブログを通じて、純血サツマビーグルの素晴らしさを一人でも多くのハンターや愛犬家に紹介し、普及活動への一助にしたいと考えている。
第二は、ブリーダーの育成である。
仔犬を繁殖(販売)するには、動物愛護管理法で定める「第一種動物取扱業者」の認可が必要であり、そのハードルは高い。この法令が保存活動にブレーキを欠けていることは言うまでもないが、あくまで順法でなければならない。
幸いにも当犬舎以外に秋田県のオーナー様K氏が認証を取得している他、3名のオーナー様が認証取得に向けて準備中である。
※ 第一種動物取扱業者=この認可を取得せずに繁殖又は販売(有償無償は問わない)すると法令違反となり厳しい罰則(1年以下の懲役、100万円以下の罰金)が科せられる。

【ホームページへのアクセス】
現在、当ホームページ『日本狩猟犬サツマビーグルの郷』の1日当たりのアクセス数は500~1000件と多く、その内海外からのアクセス数が60%と国内よりも多い。
この原因として、国内のハンターは高齢化等でインターネット環境への参入が進んでいないことが主因と考える。国内のアクセス数はハンター以外の愛犬家が多くを占めている。
しかし、海外では犬種としてのサツマビーグルに関心度が高く、狩猟犬として高い評価を得ており、譲渡の申込みも少なくない。国別では、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアの他、アイルランド、フィンランド、ロシア、アイスランド、オランダ等々からのアクセスもある。近い将来、国内飼育頭数が100頭を超えた時点で海外譲渡も考えたい。

写真・・・日本国内における純血サツマピーグの分布






































犬舎周景

Posted on May 21, 2017 at 1:10 AM Comments comments (0)

犬舎の立地は、石井町南端(徳島県)の高台にあり、周りは棚田が広がる里山である。犬舎北から見る景色は、徳島平野を一望できる他、天気の良い日には遠く淡路島も見える風光明媚な土地柄で、別荘気分で生活している。また、近隣する民家も離れていることから犬を飼育する条件としても恵まれている。

昨日は、田に水を引くために、犬舎南の山際に立地するため池の水門を開いた。各農家は一斉に田に水を引き入れトラックターで土を耕していた。後二三日すれば田植えとなる。
この田の水き引で犬舎周辺の景色は一変した。また、夜ともなるとどこに隠れていたのかカエルが田んぼでゲーゲー、ガーガー、ゲロゲロ・・・と色んな鳴き声で大合唱が始まるのんびりした里山の風情が見られる。
田に水が引かれたことから、日中は29℃まで気温が上昇しているが、心地よい風が通り、非常に過ごしやすい。運動場兼育成場の愛犬達もみんな好きな格好で気持ちよさそうにスヤスヤと寝ている。どんな夢を見ているのだろうか!。想像するも楽しい・・・。

以下、犬舎周辺の風景を紹介(写真)する。

写真① 犬舎の北側に広がる田苑風景
遠く薄ら見えているのが阿讃山脈の山々。この山を越えると香川県となる。
天気が良い日には、阿讃山脈が途切れた写真右端に淡路島が見える。




































写真② 犬舎の南側に広がる田苑から望む犬舎全景
薄い水色の屋根が犬舎で左側の円形屋根が運動場兼育成場である。
犬舎の南側には、60坪余りの家庭菜園がある。



































写真③ 犬舎南側の家庭菜園
トマト、ナス、キュウリ、スイカ等の夏野菜が順調に成長している。



































狩猟犬サツマビーグルのマリーちゃん訓練記 第3話(完)

Posted on May 15, 2017 at 4:29 AM Comments comments (0)

マリー号は早くも単犬にてシカを起し追跡する!。。。

今日、本格的な山入訓練を開始し11日目となるが、単犬にてシカを起しで追跡し、美しく大きな声で追い鳴きをしながら、約15分間追跡し私の前方に4頭の雌シカを見事に追って来た。その後も20分余り追跡し私の元に帰って来た。初めての追跡でこれだけ長く見事な追跡を見せた犬は過去45年間の猟歴で初めてである。
マリー号は、生後6ヶ月代でこの快挙をいとも簡単にやってのけた。

以下、マリー号の今日までの訓練経緯を紹介する。
●平成28年10月18日生・・・(兄妹5頭) 父:ハク号×母:マレ号
●生後60日・・・兄妹との別れ(北海道:牡、秋田:牝、栃木:牝、岡山:牡、徳島:牝)
※ 頭骨が大きく四肢がとにかく太いガッチリした体躯。アサ号に続く大型の可能性が大と見て自家用に残す。
●生後100日・・・8種ワクチンと狂犬病ワクチンを接種。
●生後110日・・・基礎訓練開始=約60日で合格
基礎訓練は本格的な山入りに向けた訓練で、非常に重要な訓練である。
内容は順次、次の通りである。
①車に慣れる・・・酷い車酔い=不合格。約30日をかけて車酔いを克服。
※ 車酔い克服についての詳細は「狩猟犬サツマビーグルのマリーちゃん訓練記 第1報」に記載。
②林道での散歩・・・初日は恐怖心から自由に走ることはできなかったが、2日目からは自由に走り回れる=合格。
③杉山を平行歩き・・・3日目から杉林に入れ、平行移動やゆるやかな斜面移動をするが問題なく付いてこれる=合格。
④水が流れる谷渡り・・・初日は水が無い谷の上下移動=合格。2日目は水がある谷の横断移動=最初は恐ろしくて出来なかったが自分の勇気で渡るまで約60分程知らん顔して待ってやったり、時折隠れて焦らせたりしながら辛抱強く待ってやると「ザブン」と水に飛び込み横断できる。逆戻りはなんなく横断できる=合格。
⑤急な斜面の上り下り・・・上りは出来るが下りが出来ない=不合格。約7日間をかけて克服。(この下りが一番難しい・・・訓練者も四つんばいになり下を見れば怖さが理解できる)
⑥主人から約100m程離れて捜索行動ができる=不合格。山が怖くなくなり何物にも興味を抱き、主人から段々と離れて行動できるようになるのに約7日間をかけて克服。
●生後180日・・・呼び戻し訓練  
①先導犬に付けて山入りし、途中逸れても元の場所に独力で帰れる=不合格。約3頭の先導犬に付けて約7日間をかけて克服し合格。非常に早い習得能力で驚いている。
※ 先導犬は知力・体力も優れているのでシカを起して追跡に移ると、訓練犬は途中で必ず逸れる。この訓練の機会(遠くに置いてけぼりにする)を作るために先導犬を上手く使うことが秘訣。この時点では訓練者の後にはどこまでも付いてくるのでこの手法を考案。
※ 逸れて暫くすると主人を探すが出来ないとなると「ウォ~ン」と寂しい声で鳴き、ほっておくとまた帰る道を探しだす(GPS受信機で確認するとその様子が良く分かる)
※ この訓練が一番難しい・・・とにかく「待ってやる」こと。60分かかろうと訓練犬が山に入って行った箇所で待ってやることである。決して迎えに行ってはならない。あくまでも訓練犬の自力解決を待つもみである。
※ 帰ってくると笑顔で腰を落としてオーバーに「ヨシヨシ」と褒めてやる。
②日増しに体力も付いてくるので逸れる場所も遠くなり、1kmになることも有る。300mくらいまで帰って来るのを待って、GPS受信機で確認し移動が進展しない場合のみタイミングを見計らい、笛(20番スラッグ弾空ケース)で『ピッピー、ピッピー・・・」と吹いて呼び戻しを行う。帰ってくるまで吹いてやり訓練者が吹いていることを学習させる。
※ この呼び戻しの笛が鳴っている場所に訓練者が必ず居ることを教える。この笛の呼び戻し訓練は、将来完成犬になっても笛が鳴れば必ず帰るようになる。

以上が、本格的な山入り訓練前の基礎訓練となる。この訓練は出来るまで行うこと。
訓練の秘訣は「急がず、焦らず、騒がず」をモットーに、訓練犬を信じ、訓練犬の気持ちになって考え行動することが完成犬への第一義と考える。人犬一体となり大汗をかくことである。

●生後190日・・・山入り訓練開始
この訓練は、最終段階となり、単犬で捜索、起し、追跡、獲物確認、帰り(呼び戻し)が確実に出来ることである。
この訓練は、何時もの林道では無く、獣道(シカの通い道)を探し、訓練犬と共に辿って行くか、若しくは透けた雑木林や竹林を搔き分け訓練犬と一緒になってシカの起こしを行う。
※ しかし、あくまで訓練犬の自主性に任せ、訓練犬の行動をよく観察すること。訓練犬は基礎訓練で訓練者から100mほど離れて捜索できるまで成長しているので、じっくりと待ってやる。そして訓練犬が戻ってくると目線を合わせず知らぬ顔をして、約45度の角度で斜面をゆっくりと登って行く。この角度は非常に大切なことで、直線的に登って行くと、吹き下ろしと吹き上げの獣臭をキャッチする確率が悪くなる。それは、サツマビーグルは高鼻をよく使い上手に獲物を起す特性がある。即ち斜めに上り下りすればその獣臭をキャッチできる確率が高くなり、起こしのスピードアップが図れると言うメリットがある。
この訓練は、人犬一体となって、起こしが出来るまで行う。非常にキツイ訓練となる。

【訓練に必要な用具】
携帯電話、水筒(お茶)、虫よけスプレー、タオル、ティシュ、荷物用テープ(洋服についたダニの除去用)、GPSドックマーカー及び受信機、鉈、綱など

<訓練総評>
マリー号は、基礎訓練当初は「車に慣れる」でつまづいたが、その後は全行程を短期間で意図も簡単にやってのけた。マリー号は、利口で賢く、学習能力がずば抜けて優れている。本格的な訓練開始から僅か10日余りで、シカを自力で起こし約30分余り追い鳴きし、私の前に牝シカ4頭を追って来た。狩猟期間中であれば捕獲と言うことになる。
捜索はエネルギッシュに広範囲に狩り込んで行き、時折止まって高鼻で獣臭をキャッチすると言う成犬並の猟芸を見せる。追い鳴きは「ウォウォ」と大きな連続鳴きで、高速追跡が出来る。身体は小柄だが、全身筋肉質でバネがあるので、大型犬並みの追跡ができる。
今後どの様な猟犬に成長するのか楽しみである他、立派な台牝として優れた後継犬を残してほしいと考えている。

この訓練日記は、生後10ヶ月位までは続くと当初考えていたが、今回を持って終了(完)としたい。

訓練犬の第一声をアメリカンビーグルの大御所であった埼玉県の故鈴木修三氏の言葉を借りて表現すれば『一声千両』の価値がある。これを体感できる者は人犬一体となって大汗をかいた者だけに与えられる・・・私はこの言葉が大好きである。

以下、本日のマリー号のシカ猟犬への第一歩である第一声「起こし」を紹介する。

6時30分に訓練場所に到着。GPSマーカーを付けて放犬。本日の山は、先輩犬が訓練している場所でのシカは非常に警戒心が高く、訓練犬には荷が重いと判断し、少し離れた暫く来ていない場所を選んだ。
しかし、山道を辿って行くとイノシシのヌタ場がありそれも昨夜使用している。やられはしないかと思案たが、マリー号はやる気十分でどんどん山道の両サイドをエネルギッシュに狩り込んで行くのを見て、運を天に任せこの山で訓練することにした。

写真① イノシシのヌタ場に興味津々なマリー号





































写真② 捜索中に時折止まり高鼻を使い獣臭をチェックするマリー号
この後、物凄いスピードで林の中に消えていくと「ウォウォ」と言う追い鳴きに変わった。
「一声千両」の言葉を起い出し、今までの努力と苦労が身体からスーと消えて行った。本当に涙が出る思いだ!!!。。。この瞬間が何時になってもたまらない・・・これが有るから訓練は止められない(笑)。





































写真③ 起こしから追跡に移りシカを確認するまでのマリー号の軌跡
▲印が私のいる位置(シカを起こした場所)で犬のマークがマリ―号。旗のマークは以前シカを捕獲した場所(射場として利用している)
シカは、▲点で起き、その後青い線の軌道にて逃げ、一回りして寝屋に戻る・・・と言うシカ特有の逃げ方をしている。起こしから約15分である。狩猟期間中で有れば捕獲と言うことになる。サツマビーグルのシカ猟は通常このパターンが多い。それにしても初めての起こしでこの追跡は恐れ入った!。シカにとっては末恐ろしいマリー号と言える。




































写真④ 牝シカ4頭を確認した後も大声で追跡して行くマリー号
マリー号は、シカ確認後も20分余り追跡し、私の元(▲地点)に確実に帰って来た。
捜索、起し、追い鳴き、追跡、獲物確認、帰り(戻り)・・・全て満点である。




































少し早い感はするが、シカ猟に関する訓練当初の目的は達成できた。
マりー号のシカ猟犬としてデビューである。マリー号よ!おめでとう・・・。。。
今後は、山入りの回数を積み重ねて行く度にシカ猟犬としての完成度は増して行くだろう!!!。

マリー号は、とにかく学習能力がすば抜けている。今までこの様な犬は、アメリカンビーグルの経験も含め(約45年)見たことが無い。。。二世の誕生が楽しみである・・・。

マリー号は、体高38cm、体重14kgと言う小型で、恐らくもう大きくはならないと思う。もし小型サツマビーグルの誕生となれば言うことはない。

全国に行っている兄妹犬の活躍を期待して本稿の結びとする。




純血サツマビーグルのオーナー通信 第7報

Posted on May 1, 2017 at 1:24 AM Comments comments (0)

コハク号は遂にシカ猟犬として完成!

コハク号のオーナー滋賀県K様より、久し振りに写メを頂いた。
コハク号は、ハク号直仔の牡で1.4才になる。コハク号の活躍は生後7ヵ月頃から猟欲が発現し、オーナー様の熱心な訓練により、イノシシ、クマ、シカを同僚犬と共に狩猟や有害駆除で大活躍しいる。現在はシカ猟犬としては完成したとのこと。特に最近は、サツマビーグル特有の高鼻を駆使し起こしは抜群に早くなり、猟友の信頼も厚いと言う。

子犬の時は、生後60日で3kg未満と通常の約半分の大きさで、しかも胸部が大きく陥没し、心臓が右側に圧迫され、生後100日目でのワクチン接種の際に動物病院の先生に「この犬はペットとして飼うのであれば問題ないが猟犬としては使えない・・・」と断言された。オーナー様には、今日までの40年余りの私の繁殖経験から「胸部の陥没は成長と共に治る・・・」、「もし治らなければ譲渡価格で買い戻します・・・」と確約。結果は、動物病院の先生の診断より私の経験が勝利した。
オーナー様も当初より私を信じて頂き、私の拙い指導も良く理解され、熱心に訓練に励んだ結果が今日の大活躍に繋がっていると確信する。

コハク号の紹介は、今回が2回目となる。第1回目は、昨年10月からスタートした「純血サツマビーグルのオーナー通信」のトップバッターとして登場してもらった。詳細が知りたい方は『アーカイブ 10月-2016』を参照下さい。
前回は、まだ猟芸は完成していなかったが、この度オーナー様からシカ猟に関しては完成したとの写メが本日届いたので紹介した。

前猟期(平成28年度)は、積雪が1mを超え、山に行けない日々が多かったこともあり、オーナー様共々これからの有害駆除に頑張ってほしい。コハク号の今後益々の猟芸の向上を祈念している。オーナー様との山入を思う存分楽しんでほしい!。

メールに添付されていたコハク号の写真を以下に紹介する。

写真① コハク号が高鼻で漂って来る獣臭の方向をキャッチしている様子




































写真② 単犬単独猟におけるコハク号のシカ猟の猟果







































狩猟犬サツマビーグルのマリーちやん訓練記 第1話

Posted on April 3, 2017 at 10:18 PM Comments comments (0)

私の名は純血サツマビーグルの「マリー」と言います。
名前の由来は、NHKの朝ドラから付けるのが慣例でしたが、栃木に行った姉妹犬に「スミレ」と名付けたことから、当犬舎で最も由緒ある「マリー」の名前を付けてくれました。
※ サクラとサツキはご近所に居ますので朝ドラ以外の名前となりました(笑)
今後一人前のシカ猟犬になるまでの訓練の様子を紹介して行きますのでご期待ください。

先ずは私の紹介から・・・。父はハク号、母はマレ号です。平成28年10月18日に当犬舎で生まれました。兄妹は牝3、牡2の5頭です。4月18日で6ヶ月になります。現在、体高:40cm、体重12kgです。小さいですがガッチリとして牡犬の様な体躯と言われています。
兄妹犬は、北海道、秋田県、栃木県、岡山県に行っております。皆に負けないように訓練を頑張りますので応援よろしくお願いします。また、お便りもお願いしますね。。。
私の記事が兄妹犬の訓練の参考になれば嬉しいです。

この企画は、今から3年前にアキ姉さんが『狩猟犬サツマビーグルのアキちゃん訓練記 全10話』を行い、全国のサツマビーグル愛好家より絶賛を得た他、ペットとして飼育されている一般の愛好家からも興味深く見て頂いた。
※ アキ姉さんがシカ猟犬として完成するまでの訓練の様子を紹介したブログは、アーカイブの『3月 2013年』から毎月報告しておりますので、興味がある方はご覧ください。

さて、前置きが長くまりましたが現在の訓練の様子を紹介します。
私は、車が大嫌いです。5ヶ月までは車に乗り暫くすると涎が出て来てお腹が気持ち悪くなり、食べたものを戻していました。これを克服しないと山入訓練どころではない・・・とご主人様は次のことで車酔いを克服してくれました。
●第1段階=毎日朝夕の2回、エンジンを掛けずに車の輸送箱に約1時間余り乗せられました。
最初は、輸送箱に入れられただけで車酔いをしていましたが、1週間ほどで慣れました。
●第2段階=毎日朝夕の2回、エンジンを掛けて車の輸送箱に約15分余り乗せられました。
最初は、何とも無かったのですが暫くするとエンジンの振動で気持ちが悪くなり、涎を垂らしましたが食べ物を戻すまでの車酔いはしませんでした。しかし、3日程で車酔いはしなくなりました。
●第3段階=毎日朝夕の2回、車の輸送箱に乗せられ、どれくらい走れば車酔い(涎をチェック)をするかをテストされました。
最初は、平坦な道路を15分間隔でチェックされ、約50分で少し涎が出て来たので訓練は30分と決めて約1週間続けました。その結果、すっかり車酔いはしなくなりました。
●第4段階=夕方から林道を片道30分余り走り、その後車から降りて約30分間の散歩して帰るを繰り返しました。
最初はわりと平坦な林道からスタートし、最後は石ころだらけのガタガタ道を走ったが、少し涎はでるものの、すっかり車に慣れた。段々と車に乗ると林道での散歩が出来ることが嬉しく、車に乗ることが楽しくなった。

上記の訓練は約30日間行われました。ご主人様の訓練は、訓練犬の気持ちを理解し、「焦らず、騒がず、急がず」をモットーに、訓練犬を信頼し、訓練犬の身になって考え、訓練犬と共に行動する・・・本当に優しいご主人様と山に行くのが大好きになります。先輩犬もこうして訓練されたと聞きます。

生後5ヶ月からは、週に3回ほど、車で約30分程で到着する林道で大好きなご主人様と約60分間ゆっくりと散歩している。特に早朝の林道は色々な臭いが交錯し、とても興味深く「クンクン」と鼻を鳴らせている。最近は、ご主人様が林道に登ったり下ったり、谷筋を上下したりと・・・意地悪しますが、なんと先輩犬がなかなかクリアー出来なかったこの山歩きの基礎訓練を最初からやってのけ、ご主人様を驚かせました・・・。勿論ご主人様からは『マリー偉いぞ!ヨシヨシ』と腰を下ろして頭を優しくナデナデしてくれました。
私は、ご主人様から褒めてもらうのが一番嬉しいです・・・

先日は、お母さん(マレ号)と一緒に山入りしましたが、お母さんがシカを起して(発見して)
追跡するまでの捜索時は遅れることなく付いて行けます。
しかし、この時はとても多く歩いたり走ったりしたので大変疲れました。早くお母さんに付いて行けるような筋力と体力を身に付けたいと思っています。

今日は、ここまでとしますね・・・。。。次回をお楽しみに!!!。





写真① 車の輸送箱に乗っているマリー号

※ 今では車酔いもしないで堂々と乗っている(笑)









写真② 山入訓練中のマリー号

車酔いはしたが、山入は素晴らしい。

※ 通常は、この山歩きが体力が無いのと山の恐怖心から、主人の後を付いて行ける様になるまで約30日はかかる。

※ マリー号は日々の訓練で全身に筋肉が付いて行くのが顕著に認められる。







写真③ 名付け元になったアメリカンビーグルのマリー号。

1991年 (社)全日本狩猟倶楽部主催「第12回全猟ビーグル競技会全国決勝大会」成犬部門総合優勝 内閣総理大臣杯受賞。

◎当犬舎作出犬
ブギー系アメリカンビーグル(牝)
犬名:シコクプリンス・ブーギース・マリー

※ 内閣総理大臣杯を勝ち取りマリー号が全国優勝し凱旋。
※ ご主人様も若い(笑)





写真④ お姉さんのアキ号

※ この写真は、3年前「狩猟犬サツマビーグルのアキちゃん訓練記 全10話」当時のアキ号(1才)

※ 訓練を開始してから約10ヶ月でシカ猟犬として完成。









純血サツマビーグルの狩猟 アサ号の勇姿

Posted on March 14, 2017 at 12:08 AM Comments comments (0)
平成28年度の猟期も後1日を残すのみ。今日当地は昨日からの雨が残り小雨となり、猟は中止。久し振りにブログの更新となった。
「猟期が終わる」・・・以前であると寂しさを感じたものだが、近年は定年退職で毎日日曜、猟期が終了した後は引き続き有害鳥獣駆除が開始されるので若い時の様な感情はみじんもない(笑)。
全国的にも猟期中はイノシシ・シカ等を捕獲しても補助金が出ない、又は減額されていることから、猟期中の捕獲を控え、これから(猟期終了後)が本番!!!と考えている「プロハンター???」も少なくないと聞く。老ハンターが主役の今日、少ない国民年金だけでは狩猟も楽ではない・・・と言っても雇用してもらえる年でもない。八方塞がりだ!。しかし、幸か不幸か全国的にイノシシ・シカ・サル等が異常繁殖し、農林業への被害も甚大なことから、有害鳥獣駆除が年間を通じて行われ、捕獲補助金が支給されるようになった。今日この捕獲補助金が老ハンターの生活の一部にもなっている。そこで犬猟(銃猟)を諦めワナ猟に転向する者が後を絶たない。即ち、犬猟に比べワナ猟は独りで数十個を設置することが出来る。また山歩きもしなくて楽であり、捕獲率も高い。支給される捕獲補助金は生活費にもなり、家族にも喜んでもらえる。

前置きが長くなったが今猟期を振り返ってみることにする。
一口で言うなればあれだけ生息していたイノシシは殆ど姿を消し、シカに於いてもかなり少なくなっている。上記した有害鳥獣駆除での捕獲効果なのか・・・。捕獲補助金は獲物の大小を問わない地域も少なくなく、箱ワナでウリボウまで全て捕獲していると聞く。全国からの便りを聞いてもイノシシは激減しており、シカも数年前の様な異常生息はないようである。
当地も同様な状況であり、これから始まる有害鳥獣駆除の捕獲数も激減することだろう!。このことは、捕獲補助金を目当てにしている老ハンターにとっては死活問題となり、ハンターを諦め止める者も少なくないと考える。自業自得と言ってしまえば簡単だが、ハンターが激減すれぱ、中山間部の山里はもう野生鳥獣の天下となり、住む人も居なくなるだろう!。何とかタイムリーな対策を打たなければ後戻りできない事態も想定される。

当犬舎のサツマビーグルも連日、単犬にて出猟した。猟期初めにアサ号とエリー号がイノシシに切られた他は、全犬良い仕事を見せてくれた。上記したこともあり山で稀に会う老ハンター(捕獲補助金目当ての方)から『食べえへんシカは獲らんと置いといてよ!(阿波弁)』・・・(笑い)・・・との会話もちらほら。。。確かにそうだ!・・・と銃はもっぱらイノシシから愛犬を守る護身用で、主にやっているシカ猟は「牡シカのみ捕獲」と決め、犬の仕事を見て楽しんで来た。

今猟期の一番は、やはりアサ号(1才:牡)の成長である・・・。
下記写真の通り、連日の山入で見違えるような体躯に変貌した。現在、体高55cm、体重20kgの素晴らしい大型サツマビーグルになっている。猟芸は、シカ猟が主で約2時間ほど追跡し、グループ猟では完成犬と言える。しかし、単独猟犬としては主人中心の狩り(追跡は30分ほどで主人の元に帰る)を覚える必要がある。これはテツ号やシロー号も通った猟芸過程であり、2才前後になれば自然と落ち着いたサツマビーグル本来の単独猟犬になる。
私がよく口にする「今はビーグル(自分中心)だがもう少し時間が経てばサツマビーグル(主人中心)になる」。。。
今後アサ号には、絶滅が危惧されている純血サツマビーグルの種牡(大型)としての活躍を期待している。本年繁殖計画あり。


写真①:捜索中ではあるが私の呼びに反応しているアサ号





































写真②:林道の下側から吹き上げてくるシカ臭をキャッチしているアサ号






































純血サツマビーグルのオーナー通信 第6報

Posted on February 19, 2017 at 8:52 PM Comments comments (0)

遂にリュウ号を死に追いやった敵を討つ!!!

昨夜、故リュウ号のオーナー様の栃木県T氏より電話が入った。
2月16日にスミレ号(父:ハク号×母:マレ号)4ヶ月牝を送っていたのでそのことか・・・と思いきや、興奮した声で「リュウを死に追いやった犬切りイノシシを捕獲・・・」との知らせだ。
当日の様子は次の通り(オーナー様の話に小生の経験で想定しドキュメントに再編集)。

当日は日曜日だったので親戚の叔父との共猟となった。叔父は早朝5時には来るらしい(笑)。猟欲は抜群のようだ。。。

朝一番は、ナナ号を連れてシカ猟に行く。何時もの猟場でナナ号も余裕さえ感じられる。
早速、獣道を奥に進んで行く。暫くするとナナ号が引き綱を放せとばかり1点を見つめて強く引く。叔父は何時もの場所に移動。「イケ!」の合図で引き綱を外すと一目散に坂を下りるや直ぐに追い鳴きに変わる。すると10頭近いシカの群れが四方八方に逃げ回る。その内の1頭がオーナー様の目の前に来る。首を狙ってスラッグ弾を発射。放犬して僅か5分の猟果だ!。。。ナナも鉄砲の音を聞き帰って来る・・・。ナナを労った後、急ぎ獲物を搬出し帰宅。

見切り(目的の山に獲物が居るか否かを確かめること)に行っているお父様を待つ。暫くしてお父様が帰宅。すぐさま「先日リュウがやられた山にイノシシの生跡がある。寝屋も先日と同じ様だ!」と聞く。相手が手ごわいので、最も信頼を置いている8歳になる紀州犬の牝犬を車に乗せ猟場に急行。

暫くして猟場到着。逸る気持ちを抑えながらイノシシの寝屋に向かう。先日のリュウの事が気になり・・・どんなやつなのか・・・きっと敵は討ってやる・・・等々を頭に浮かべながら先を急ぐ。寝屋近くになると犬の動きが変わって来る。何時もと動きが違う・・・これは大イノシシの時にとる仕種である。
鉄砲にスラッグ弾を入れ、犬を放す・・・。この犬は噛みにはいかず鳴きながらラウンドするので先ず切られることはないと聞く。少し犬が鳴いている方向に近づいてみると、約20m先の藪でイノシシが怒っているが。犬切りの余裕なのかじっとしている。しかし執拗にガンガン鳴かれると煩いのか顎をカンカン鳴らして威嚇を始めた。しかし。犬は弱いと思っているのか向かって来る様子はない。角度(居場所)を変えてイノシシを良く見ると、犬の方向に目を向けて怒っているのが良く分かる。かなり大きい・・・するとオーナー様の気配を察知したのか瞬間こちらに顔を向けた・・・今だ!・・・とばかりに眉間を狙ってスラッグ弾を発射・・・大イノシシはその場で即死状態。。。「やっとリュウの敵が討てた・・・」と思うと涙が止まらなかったと・・・当時の様子を語ってくれた。
この敵討ちは、オーナー様は勿論のこと、お父様やご家族の皆様も大変喜んでくれたとのこと。。。早速、リュウのお墓にも報告に行ったと聞く。

『リュウよ!良い家族の下で暮らせた3年間、本当に幸せだったね・・・安らかに眠ってくださいね』

イノシシは大きく長い牙を持つ牡であった。今は発情期で餌も食べずに何日も牝を追いかけるため痩せており、脂肪は全く付いていなかったが、78kgもあったようだ。これが1ヵ月前なら100kgを超える大イノシシだっただろう!。

それにしてもオーナー様のリュウへの思いは如何ほどか・・・とうとう敵を討ってしまった。


写真:手前がリュウを死に追いやった大イノシシ。水の中に漬けてあるのがナナ号が捕獲した牝シカ。
※ 牝シカと比べると如何にイノシシが大きいかが良く分かる。